地域No.1店舗の売れる秘訣

<地域No.1店舗の売れる秘訣 あの人気店はこうしてつくられた>ビックアウトレットなんば店ザウルス2――ビックアウトレットが関西初進出 ソフマップとの相乗効果を発揮

2015/03/12 18:44

週刊BCN 2015年03月09日vol.1570掲載

ファミリーや女性を取り込む ビックカメラとの連携強化も

 ビックアウトレットなんば店ザウルス2は、ソフマップなんば店ザウルス2の4階に店を構えており、売り場面積はおよそ800m2。店内には、できる限り多くの商品を展示しており、どのアイテムも機種ごとに試すことができるようになっている。志賀店長は、「アウトレット品は、お客様の選択肢を広げることが重要なので、できるだけ多くの商品を置いている。さらには、実際に手に取って触っていただくことが、お客様の納得につながる」という。

店内には、できる限り多くの商品を展示しており

 来店者は、これまでソフマップなんば店ザウルス2があまり開拓していなかった顧客層だ。志賀店長は、「ファミリーや若い世代のカップル、女性の方が来店してくださっている」と満足げだ。4階でアウトレット品を購入し、下の階に降りながらソフマップの商品も見る。これによって、「当店に来ていただければ、『アウトレット品だけでなく、さまざまなデジタル機器を購入することができる』と、お客様に認識していただければ相乗効果につながる」と、志賀店長は捉えている。しかも、ソフマップではPCを中心に中古品も扱っている。「アウトレットと新品、中古品で、お客様に選択していただくこともできる」としている。

若い世代のカップル

 接客手法はビックカメラと同じ。ビックカメラの接客は、商品知識が豊富でていねいな説明、多くの顧客が来店する駅前店ということで来店者にストレスを感じさせない効率的な応対に定評がある。しかも、ビックアウトレットなんば店ザウルス2では「アウトレット品ということで、その商品の程度や具合を、しっかりとお客様にお伝えすることを徹底している」(志賀店長)という。これによって、顧客が納得して購入することに加え、「新品と比べて安いということで、『これぐらいの汚れならば』などと納得されて、お客様がイメージしていた機種よりも1ランク上の商品を購入していただくこともある」とのことだ。

 アウトレット品の売りは新品と比べて安いこと。では実際にどのくらい安いのか。「お客様が認識できるように、めくれば後ろに定価を表示した『めくりプライス』にしている」(志賀店長)。これによって、どれだけ安いのかを顧客が把握。販売増につながっているようだ。

めくりプライス

 大型家電やデジタル機器の本体だけでなく、周辺機器や日用品など手軽に購入できる商品も充実していることから、休日には多くのファミリーや女性、平日でも来店者がコンスタントに訪れている。ファミリーや女性は、でんでんタウンでも珍しい層。ビックアウトレットなんば店ザウルス2が街全体に新しい顧客を引き寄せることにもつながっている。

周辺機器や日用品など手軽に購入できる商品も充実していることから

【人気の理由】
・アイテムごとに充実した品揃え
・商品の質の程度をしっかりと伝える接客
・「めくりプライス」で安さをアピール