日本IBM(マーティン・イェッター社長)は、昨年8月にSAPジャパン(安斎富太郎社長)が日本版を発表したクラウドERP「SAP Business ByDesign」と、クラウド型人事ソリューション「SuccessFactors」を、年間契約の定額制で提供するサービスを開始した。とくに「SAP Business ByDesign」日本版の発表は、SAP全体のクラウドへのシフトと合わせて、ERP市場に大きなインパクトを与えたが、ここにきて、日本のユーザーに向けた具体的な商流がみえ始めたといえそうだ。一方で、インメモリデータベース「HANA」のテクノロジーをクラウドサービスの基盤に据えるSAPの戦略は、プラットフォーマーとしてのIBMにとって競合する部分が多い。日本IBMは、このパートナーシップによって何を得ようとしているのか。(本多和幸)