【ラスベガス発】四方を砂漠に囲まれた米ネバダ州ラスベガスだが、2月は少し肌寒い。にもかかわらず、ホテルの中は真夏と同様にクーラーを効かせており、どこもキンキンに冷えている。油断するとカゼを引いてしまいそうだ。とくに一日中ホテル内で過ごすことになるカンファレンスでは、空調環境への適応が求められる。

2月の夕暮れどき、ラスベガスでも冷え込みは強い

 ラスベガスで開催中の「IBM PartnerWorld Leadership Conference 2014(PWLC)」。3日目の2月12日、午前中はインフラストラクチャを主なテーマにゼネラルセッションが開催された。2日目同様、ビジネスパートナーに変化を求めるメッセージが発信された。

米IBM ソフトウェア&システムズのスティーブ・ミルズSVP兼グループエグゼクティブ

 「ハコ売りをやめなさい。サイロ型の考えを捨てよ」。最初に登壇した米IBM ソフトウェア&システムズのスティーブ・ミルズSVP(シニア・バイス・プレジデント)兼グループエグゼクティブは、こう切り出した。常識で考えれば、その先にあるのはクラウドということになるが、この発言の裏にあるものはそれだけではない。何が必要とされているのかを考え、目的に沿った提案をせよ、ということである。クラウドは有力な選択肢にはなるが、考えた結果、ハコ売りが最適なのであれば、それもありだ。

 サーバーやストレージなど、「まずハコありき」の提案ではなく、ソリューションを中心に据えなければならないというのは、ずいぶんと長い間いわれてきたこと。だが、米国にもまだハコ中心のビジネスから脱却できていないIBMのビジネスパートナーが残っていることを、ミルズSVPの言葉から感じ取ることができる。変化への適応は簡単ではない。

米IBM IBMソフトウェアグループ ミドルウェア・ソフトウェアのロバート・ルブランSVP(左)が司会を務めたパネルディスカッション。ビジネスパートナーのシリウスコンピューターソリューションズのジョー・マーテンズCEO(中央)とダーリン・ネルソンVP(写真右)が、パートナービジネスの今後について議論した

 IBMソフトウェアグループ ミドルウェア・ソフトウェアのロバート・ルブランSVPが司会を務めたパネルディスカッションでは、ハードウェアのディストリビュータから、ソリューション・プロバイダに変身したパートナーが登壇。そのシリウスコンピューターソリューションズ ソフトウェアソリューションセールスのダーリン・ネルソンVPは、「ハコ売りのままではビジネスは立ち行かなくなる」として、一例としてコダックを挙げた。「コダックは、フィルムに自信があった。確かにフィルムはベストだったかもしれないが、デジタル化という環境の変化によって売れなくなった。私もハードウェアのディストリビュータのままだったら、ここにいない」と、変化への適応の必要性を語った。

IBM Beacon Awards 2014

 ゼネラルセッションでは、ビジネスパートナー向けの「IBM Beacon Awards 2014」の表彰も行われた。日本のビジネスパートナーからは、Outstanding Security Services Solution部門にアルファコンピュータが選ばれた。授賞式に参加した北島司社長は、その後行われた日本のパートナー向けセッションで、受賞のきっかけとなったセキュリティ事例――ウェブシステムの不正アクセス対策にIBM監視センターを活用――を紹介した。

IBM Beacon Awards 2014を受賞したアルファコンピュータ。北島司社長が登壇(右から2番目)

The Goo Goo Dollsが登場

 3日目でIBMがメッセージを発信するすべてのセッションが終了することから、ディナーの後にはエンタテインメントショーが用意された。いわゆる後夜祭である。ショーを盛り上げたのは、米人気ロックバンドのThe Goo Goo Dolls。冷房でキンキンに冷えていた会場は、一瞬で熱気に包まれた。(畔上文昭)

夜のエンタテインメントショーには、人気ロックバンド、The Goo Goo Dollsが登場。会場は熱気に包まれた