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【ITコーディネータが取り組むIoTとAI・2】IoTハードウェアの開発と導入の苦しみ

2022/06/10 10:00

 前回、「北九州でIoT」というビジネスコンテストに、コミュニティで応募したIoTハカリを活用してパン店での商品在庫をリアルタイムで取得し、可視化するというアイディアが採択されたことを紹介した。今回は、採択されたアイディアをいかに具体化していくかについて紹介する。

 あとに「焼くッチャ君」という名前の付く、このアイディアが採択された2017年当時、ハカリで計測した重さをリアルタイムにクラウドに送信できる、IoTハカリはほぼ存在しなかった。厳密には存在したのだが、非常に高額でコスト的に合わなかった。そこで、精度が低くなったとしても安価なIoTハカリを作るというのが焼くッチャ君のテーマになった。ビジネスコンテストで採択されたことによって、100万円まで経費が使える一方、約半年後にデモデイでの成果披露が迫られることになった。提案したアイディアを形にして、店舗で実証実験を行うところまで進めなければならない。

 IoTの勉強会によって、IoTハカリの仕組みが分かり、簡単なものであれば実際に作ることもできた。重さを計測するセンサーはいくつかの種類があるが、ロードセルを使うことにした。重みを負荷としてかけることによって生じる歪みを電気信号として取得し、そこから重さを得るという原理のセンサーだ。秋葉原で購入できるロードセルと、安価なボードコンピューターであるArduinoを組み合わせることによってIoTハカリの原形が完成した。
 
最初の実証実験で使用したIoTハカリ

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