──2025年の振り返りを。
特に従業員体験や顧客体験を支援する領域が好調だった。業界別では、重点領域の金融、公共、製造など、ほぼ全ての業界でビジネスは拡大している。
鈴木正敏 社長執行役員
24年から取り組んでいる中堅・成長企業への拡販も好調で、当社の顧客層の裾野は広がっている。中堅や成長企業にはITサポートなど、始めやすい領域から製品を導入できるように選択肢を用意しており、これらに対してパートナー各社が趣向を凝らしたパッケージサービスで顧客への迅速な実装を進めてくれた。
──CRMの展開に力を入れた。
順調に導入数が伸びている。企業が顧客の要求に対応するには複数部門が関係するプロセスが必要で、この中にはその場限りの処理や手作業が残っている場合がある。これを改善するのは顧客体験だけではなく、従業員体験を高めることにもつがるはずだ。顧客はその双方の改善で当社製品に期待している。
AIエージェント前提の環境を構築
──AIエージェントへの期待が高まっている。
AIエージェントを単に従業員の手元の作業だけに適用するのではなく、全社的に導入する上で、当社がこれまで訴えてきた、さまざまなシステム、データ、オペレーションをつなぐ「デジタルワークフロー」の価値が改めて認識されている。AIエージェントを動かすための基盤という前提での契約がほとんどになってきた。
「AIエージェントが部下のように働く未来がやってくる」という点は多くの人が合意している。ただ、当たり前だが、AIエージェントは人間ではないので、システム同士がつながっていなければ成果は限定的になる。これを改善することが今、必要不可欠な準備であり、これを支援するのが当社製品の役割だ。
──今後のパートナー戦略は。
当社の製品を市場に届けるリソースを拡充していく。顧客のAIエージェントの全社的な活用を支援できる人材の育成を後押ししたい。中堅・成長企業や自治体向けのビジネスでは、特に地方へのアプローチという点でまだまだパートナーの開拓が重要だ。
──26年の抱負を。
国内企業は変革を進める重要性に直面している。例えばプライベートではスマートフォンでほとんどのことが実現できる一方で、会社で働く際にはさまざまな不便さがあり、それを当たり前だと感じる世代もいる。少子高齢化で労働人口が減少する中、今後は優秀な人材の取り合いになるだろう。その際に従業員の能力をより引き出せる環境への投資が若い優秀な人材に選ばれる企業となることにつながり、未来をぐっと変えるだろう。AIレディーな環境を構築し、AIをフル活用して従業員が働きやすく、創造性を発揮できる環境を構築するプロジェクトを顧客と一緒に進めたい。