キヤノンマーケティングジャパン
あらゆる企業層でブレードサーバを活かしたソリューションを展開

　キヤノンマーケティングジャパングループは、ドキュメントソリューション、基幹システム、環境対応や情報セキュリティ、内部統制支援など、業種業態を超えたさまざまなITソリューションを提供している。ブレードサーバの販売については、ネットワークや仮想化技術などを含めた実績の蓄積とスキルアップに取り組んでいる。「サイジングを手がける部署に加えUNIX専門部隊もブレードを扱えるような体制を敷きます。あらゆる企業層にグループ会社の総合力でブレードサーバを生かすソリューションを展開していきます」と山本浩部長は語る。同社の強みは、キヤノンブランドを軸に、大企業、中堅企業、中小企業それぞれに販売チャネルを網羅していること。「日本HP様が、“c3000”を発売されたことで、これまでハイエンドのみだったユーザーの裾野を広げてくれました。今後、低消費電力や管理機能の高さといったブレードサーバの長所を加えた提案で、さらに顧客満足度を高めていきます」としている。ブレードサーバビジネスの課題については、「顧客を第一に考えた、日本HP様の商品開発力と、キヤノンのグループ総合力による提案で解決できる」と考えている。

住商情報システム
“とんがりビジネス”を追求

　住商情報システムのプラットフォームソリューション事業部門IT基盤ソリューション事業部は、HP製品の取り扱いとしてブレードサーバだけでなくUNIXサーバやネットワーク機器、関連ソフトウェアまで幅広い。ソリューションベースのHP製品提供は高いノウハウを持つ。

　なかでも、HPC（ハイパフォーマンスコンピューティング）関連の製品・サービス提供を手がけるHPCソリューション部では、「“とんがりビジネス”を追求しています。ブレードサーバを活用したHPCソリューションも自然な流れです」と池直樹HPCソリューション部長は語る。その一例として、「c3000」をHPCクラスタシステム「RockCluster」としてパッケージ化。ほかにも、エンタープライズ分野へ仮想化ソフトに関してヴイエムウェアやシトリックスだけでなく多彩なグリッド基盤構築ができることも特徴だ。

　ブレードサーバで獲得したユーザー企業は50社以上。しかも、30以上のブレードサーバを提供するプロジェクト案件が多い。さらに大規模なプロジェクト案件を獲得するため、「技術者連携の強化など独自のタイアップも期待しています」としている。

（週刊BCN　2007年10月22日号掲載）