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<セキュリティソリューション特集> 新たな課題として「ネットワークセキュリティ」に注目が集まる 後編

2007/11/19 19:56

週刊BCN 2007年11月19日vol.1212掲載

必要な機能に加え「使いやすさ」を標準搭載
誰もが簡単に扱えるクライアント運用管理ソフトウェアを投入

■導入しただけで安心し、運用されていないのが現状

 2005年の4月に完全施行された「個人情報保護法」を契機に、クライアントPCの運用管理というニーズが顕著となっている。情報漏えいに対するセキュリティ意識が急速に高まり、情報漏えいリスクの高いクライアントPCへの対策が意識されはじめているのだ。

 現在、情報漏えい対策市場は急速に拡大し、多くのソリューションがさまざまなベンダーから投入されている。業種・業態を問わず、セキュリティ意識の高い企業は、ロギングを中核とした各種情報漏えい対策を施し、万全の体制を整えているかに見える。

 しかし、そのような対策を施している企業においても「情報漏えい」事故が後を絶たない。これは、情報漏えい対策ソリューションなどのソフトウェアを導入したことで「安心」してしまい、情報漏えい事故を防ぐという本来の目的を見失った結果ともいえる。

 それではどのような対策が求められているのだろうか。それは、利用者の知識・スキルを問わず誰もが使えるソリューションにほかならない。情報漏えい対策として高機能なソリューションは多いが、この機能を使いこなすには、ソリューションごとに深い知識と高いスキルが必要不可欠となる。専任の管理者を配置できる企業でも情報セキュリティ対策ソフトウェアに対する高い知識・スキルを有する技術者を配置することは難しい。ましてや専任の管理者を配置できない中堅・中小規模企業では、なおさらである。

 Skyでは「使いやすさ」を追求し、誰もが簡単に扱えるクライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View Ver.3(スカイシー クライアント ビュー バージョン3)」を開発。07年12月より提供する予定だ。

 「SKYSEA Client View Ver.3」は、既存のソリューションとは違い、使い勝手を優先し、Windows標準のものとは大きく異なるオリジナルのインターフェースを採用している。メニューバーは、利用シーンをイメージしたアイコンがわかりやすく整理されているうえ、各機能をわかりやすく解説する「機能ガイド」を搭載した。これにより、マニュアルを見る手間を省き、利便性の向上を実現している。

 また「SKYSEA Client View Ver.3」では、よく使われる設定項目をあらかじめ用意し、簡単な設定だけですぐに運用を開始できるようになっている。インストール時の設定は最小限に抑え、導入後すぐに運用できるソリューションとなっている。

 このインターフェースには、同社が文教市場で培ったノウハウが惜しみなく投入されている。Skyは、長年に渡ってIT活用教育支援ソフトウェア「SKYMENU(スカイメニュー)」シリーズを提供し、文教市場で高いシェアを獲得している。コンピュータに不慣れな学校現場において、教職員が簡単に利用できるインターフェースは必須であり、その点にこだわって研究開発を続けてきた成果である。

■業界全体の活性化を目指した「有償開放特許」を提供

 同社は、日々の研究・開発を通じて、さまざまな情報セキュリティ関連の特許を取得。「有償開放特許」として、特許のライセンスを行っている。このような活動を通じて、ソフトウェア業界の活性化と新たなビジネスチャンスの模索も続けている。「使いやすさ」を追求した「SKYSEA Client View」は、業種・業態、企業規模を問わず、非常に多くの企業で導入が進んでいる。また販売パートナーにとっても、手離れがいい商材でありながら、付加価値を高めることができると高い評価を得ている。Skyの提案は、台風の目となるのか。今後の動向が注目される。

Sky=http://www.skygroup.jp/

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