Special Issue

<IT統制&セキュリティ特集> 情報漏えい対策、内部統制の整備、その前に 基盤を支える対策が再び注目を集める

2007/11/30 19:56

週刊BCN 2007年11月26日vol.1213掲載

テラステクノロジー
官公庁、金融、ISPへの導入も伸長 設置が容易で、障害時でも電子メールを止めない

■技術を惜しみなく投入したアンチスパムメール製品

 これまで、電子メール対策製品は、電子メールを媒介するウイルス対策に軸足が置かれてきた。スパムメールも増加し、その処理だけでもユーザーの負担は大きく、企業の生産性を大きく損なう。さらに、大量に送られるスパムメールは、メールシステムにとっても大きな負荷となっている。スパムメール対策は、企業規模を問わず、もはや必須になっている。

 「SPAM WATCHER(スパムウォッチャー)」は、アンチスパムの専用アプライアンスで、オープンソースのMTA(メールサーバ)と比べ約10倍ものメッセージを処理できるパフォーマンスの高いソリューション。

 既存の環境を変更することなく、簡単に導入・運用できるよう「ブリッジモード」に対応しているという特長がある。

 この「ブリッジモード」に対応していることで、導入時にプロキシモードでMXレコードの書き換えをするといった作業もなく「あらかじめ必要な情報を提供していただければ、1-2時間程度で設置できます。導入するお客様はもちろん、パートナー様にとっても導入の負担が軽いと好評です」(土屋昭技術部長)とのことだ。

 さらに「SPAM WATCHER」は、電源をオフにしても、メールのトラフィックを止めることがない。

 これは「SPAM WATCHER」がNICの「バイパス」をサポートしているためだ。

 万が一「SPAM WATCHER」に障害が起きたとしても、電子メールシステムが止まらず運用できることになり、電子メールシステムのダウンタイムも最小化する。

 電子メールは、今やビジネスコミュニケーションに欠かせない重要なインフラとなり、電子メールセキュリティを求めるユーザーも増加の一途をたどっている。その中で、電子メールを「止めない」ことは、メッセージングソリューションにとって必要不可欠な要素といえよう。

■内部統制にも対応したメールアーカイブソリューション

 企業が抱える課題は、スパムメール対策だけではない。最近では「内部統制」の整備も重要なキーワードとして注目されている。同社では、電子メールの保存・検索を容易にするメールアーカイブソリューション「TERRACE VAULT(テラスボールト)」を提供している。「TERRACE VAULT」は、強力な高速検索エンジンを搭載しており、添付ファイルの内容まで検索できる。検索機能は管理者・ユーザーともに利用できるため、ナレッジマネジメントとしての活用も可能だ。多彩なメールサーバに対応しているほか、同社の「SPAM WATCHER」と連携することで、スパム・ウイルスメールを除いた正常なメールのみアーカイブすることもできる。

 「現在、電子メールのほぼ60%近くがスパムメールと言われています。スパムメールをアーカイブして保存する必要はありません。当社の製品を連携させることで、必要なメールのみを効率よく長期間にわたって保存できるようになります」(土屋技術部長)。

 同社では、導入効果をユーザー企業に体感していただくため、評価機の貸し出しも行っている。実環境下で評価することで、カタログスペックではわからない導入効果が明確となるからだ。実際、評価機を貸し出した企業のほとんどが、同社製品を高く評価し、導入に至っている。

 高い性能と使い勝手のよさを合わせ持つ同社のソリューションは、一般企業のみならず、行政機関、教育機関からの問い合わせも増加している。

 電子メールに軸足を置き、技術とノウハウを蓄積し続けている同社のソリューションは、市場からも注目を集めている。

テラステクノロジー=http://www.terracetech.com/jp/

(週刊BCN 2007年11月26日号掲載)