Special Issue

<セキュリティソリューション特集> 日本版SOX法、文書化フェーズから運用フェーズに 内部統制関連商材の投入で活性化する市場 後編

2008/02/11 19:56

週刊BCN 2008年02月11日vol.1222掲載

ソリトンシステムズ
ユーザーニーズにきめ細かく応えるInfoTraceの製品群 『InfoTrace レポートツール』をリリース

■あらゆるユーザーに適切な『InfoTrace』を提供

 情報漏えい対策はもちろん、内部統制という観点からもセキュリティが注目されている。特に、ロギングツールはセキュリティの基盤として活用されることから、導入は必須とされている。現在は、大企業から中堅・中小規模企業まで、業種業態を問わずセキュリティソリューションが導入されている。

photo ソリトンシステムズが提供している『InfoTrace(インフォトレース)』は、「どのPCから」「誰が」「いつ」「どのようにアクセスして」「どのような操作を行ったか」を記録し、豊富な条件で検索・解析できるツール。ログにフォーカスした専用ツールとして、精度の高いログ収集技術と解析能力を持ち、顧客企業はもちろん、販売パートナーからも支持を獲得している。機能の強化も随時行われており、最新OSであるWindows Vistaに対応。さらに、海外に拠点を展開している企業向けに、English Edition(英語版)をリリースしている。

 また、管理・運用を不要としたSaaS型の『InfoTrace-OnDemand(インフォトレース オンデマンド)』を提供。専任の管理者が配置できない中小企業などの課題を解決し、市場のすそ野を広げている。

■レポートを作成するオプションを提供

 「内部統制というと、財務諸表のほうに意識が向きがちですが、IT化が進む企業のIT統制はとても重要です。ログ収集は、業務の適正を確認する方法として注目され、確実かつ正確に記録するのは当たり前でさらに拡張性の高いロギングソリューションが求められるようになりました。そのような既存ユーザーの要望に応え、『InfoTrace レポートツール』を開発しました」と、事業開発本部・プロダクトマーケティング部の大野真理子主任は語る。

 今回、『InfoTrace』のログを活用し、容易にレポートを作成する『InfoTraceレポートツール』が、InfoTraceのオプションとしてリリースされた。これまでの『InfoTrace』では、専用GUIの「TraceBrowser」で検索して状況を分析したり、場合によってはトレース(追跡)を行ってきたが、『InfoTraceレポートツール』は、蓄積されたログを活用し、検索などの事前の操作なしに、レポートを作成する。内部統制における監査用の報告書の作成に役立てたり、セキュリティ会議の報告に利用できるレポートが簡単に作成できるようになっている。レポート出力項目は、「PC稼働状況」「ログ件数」「共有フォルダへのアクセス」「リムーバブルメディアへの持ち出し/持ち込み状況」「プリンタ使用状況」「アプリケーション使用状況」「特定アプリケーション使用状況」など。セキュリティに関する項目、業務生産性にかかわる項目などを、グラフやランキングによって視覚的に分かりやすい形で提供する。それは、管理者層にとって、重要なレポートだ。

 ログデータを抜き出し、集計する工数をかけずに、即座に知りたいレポートを表示・印刷できる。また、レポートはPDF形式で出力されるため、電子データとして提出することも可能だ。ユーザー企業に合わせた柔軟な利用ができる、真に実用的なレポートだといえるだろう。

 「レポートは、年次、半期、四半期、月次、週次などのスケジュール設定により自動作成することができます。表紙には、ロゴ画像やタイトルを入れるなど、提出先にあわせて変更できます」(大野主任)。

 業務時間内、業務時間外の操作を集計した部署ごとのレポート作成ができるため、企業の実態に合わせたレポートの作成が容易だ。

 内部統制などが求められ、レポートの重要性は増すばかりだ。工数を削減しながら、効果的なレポートが作成できる『InfoTraceレポートツール』は、新しいビジネスを生み出す。ロギングを中心とする市場が活性化しているなか、ソリトンシステムズの提案に市場も注目している。(週刊BCN 2008年2月11日号掲載)

ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/

関連記事

<セキュリティソリューション特集> 日本版SOX法、文書化フェーズから運用フェーズに 内部統制関連商材の投入で活性化する市場 前編