Special Issue

<ネットワーク特集> 「地球環境保全」を考慮した省エネ対応が拡充 信頼性・安定性を向上させながら、多くの課題を解決へ

2008/02/21 19:56

週刊BCN 2008年02月18日vol.1223掲載

バラクーダネットワークスジャパン
新規市場を開拓すべく、新たな挑戦が始まる 注目を集める30万円台のロードバランサー

■ニーズはあるものの、適切なソリューションがない

 バラクーダネットワークスは、セキュリティに軸足を置いたソリューションを提供しており、電子メール、ウェブブラウジング、インスタントメッセージといった3つのカテゴリを柱にしている。インスタントメッセージ市場は、国内ではまだ市場として立ち上がっていない。しかし、ワールドワイドでは新しい課題として認知されており、その対策は必須となっている。バラクーダネットワークスは、このように新しい市場に対しても積極的な展開を行い、適切なソリューションを提供し続けている。そして同社が新たに第4の柱として育てようとしているのが、ロードバランサーだ。

 ロードバランサーは、大規模企業を中心とする市場で導入が進んでいる。一方で、導入コストがかかるため、中堅・中小規模企業で導入することはほぼ不可能となっている。また、中堅・中小企業のニーズに合った機能が提供されていないこともあり、適切なソリューションが展開されてこなかったというのが実情だ。

 中堅・中小規模企業においても、負荷分散を行いシステムの信頼性を高めたいというニーズが高まっている。そのような声に応えたのがバラクーダネットワークスである。

 同社では、価格を適正に抑え、ニーズが高まっている中堅・中小規模企業に適したロードバランサー「Barracuda Load Balancer」を開発。バラクーダネットワークスジャパンが国内市場に提供している。

■IPS機能などセキュリティにも配慮

 「Barracuda Load Balancer」は、ローエンドモデルで税別36万5000円から提供されている。一般的に流通しているローエンドのロードバランサーの半額以下という価格帯である。投資金額を抑えながら、信頼性の高い冗長化構成のシステム構築が可能になる。これまでにない市場を創出するための戦略的な価格設定といえるだろう。実は、「Barracuda Load Balancer」は北米で先行販売されており、半年間でおよそ1000台を販売した実績がある。ニーズが顕著なだけに、日本市場においても期待できるソリューションといえよう。同社では、ロードバランサーをサーバートラフィックの負荷分散を行うだけにとどまらず、これまでのノウハウを投入し、セキュリティ機能としてIPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)を搭載している。ロードバランサーは、その機能からサーバーの前に設置する。そこにIPSを付加することで、セキュリティを大幅に高めることに成功している。これまでのロードバランサーメーカーとは大きく異なるアプローチだ。これは、バラクーダネットワークスジャパンにとっても新たな挑戦ともいえる。

 バラクーダネットワークスジャパンでは「Barracuda Load Balancer」を戦略製品と位置づけ、さらなる拡販に注力していく。高性能・簡単操作という付加価値を高めつつ、圧倒的なコストメリットを実現するため、販売パートナーにとっても付加価値として利用しやすく、提案しやすいソリューションとなっている。また、「Barracuda Load Balancer」についても、バラクーダネットワークスジャパンのほかの製品同様、評価機の無償貸し出しが行われており、実環境下での評価ができる。こういったサポートを活用することで、さらに売りやすい環境を構築することが可能だ。また、サポートは、バラクーダネットワークスジャパンが請け負い、手離れのいい商材といえる。

 ロードバランサー市場の台風の目となるべく、攻め続けるバラクーダネットワークスジャパン。同社の展開は、顧客企業やパートナー企業からも熱い注目を集めている。

バラクーダネットワークスジャパン=http://www.barracuda.co.jp/

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(週刊BCN 2008年2月18日号掲載)