Special Issue

<ネットワーク特集>導入の障壁を抑え、ユーザーニーズに応える

2008/04/21 15:49

週刊BCN 2008年04月21日vol.1232掲載

SMB市場を開拓し、パイオニアを目指す

SMB向けWAF(Webアプリケーションファイアウォール)製品を投入

 電子メールセキュリティやWebセキュリティを実現するアプライアンス製品によって、多くのユーザーから支持を獲得しているバラクーダネットワークスジャパン。同社は、これまでもセキュリティに注力し、ソリューションを提供してきた。ニーズの高いスパムメール対策ソリューション「Barracuda Spam Firewall」やスパイウェアによる情報漏えい対策を目的とした「Barracuda Web Filter - featuring Spyware Protection」などの評価は高い。

 その同社が中小規模市場向けに新たに投入したのがWebアプリケーションファイアウォールの「Barracuda Application Gateway NC 500 AG」である。「Barracuda Application Gateway NC 500 AG」は、不正アクセス、データの盗難、サービス拒否攻撃、またはサイトの改ざんなど、Webサイトの脅威に対してすぐれた保護機能を提供する。

 具体的には、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプト攻撃、セッション改ざん、またはバッファオーバーフローといった脅威からも、企業システムを守ることができる。また、同製品はクレジットカード業界のセキュリティ基準として知られるPCIDSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠しており、Eコマースなどを業務とする企業には最適な製品となっている。

36万5000円からロードバランサーをラインアップ

 新規市場の開拓を続けるバラクーダネットワークスジャパンが、満を持して提供しているのが低価格なロードバランサー「Barracuda Load Balancer」である。

 これまで、ロードバランサー市場は、大規模システム向けがほとんどで、中堅中小規模企業が導入できる価格帯ではなかった。しかし、中堅中小規模企業においても、ネットワークを活用した業務システムが活用されはじめ、Webアプリケーションなども浸透しつつある。ネットワークインフラが重要視されるなか、負荷分散を行い、システムの信頼性とパフォーマンスを向上させたいというニーズも表面化している。

 「Barracuda Load Balancer」は、ローエンドモデルで36万5000円(税別)、L7機能搭載モデルでも48万円(同)から提供されている。これまで導入コストが障壁となっていた中堅中小規模企業にとって、導入できる価格帯の製品が提供されたことで、一気に市場が拡大する可能性は高い。「Barracuda Load Balancer」は、北米で先行販売されており、半年間でおよそ1000台を販売した実績がある。ニーズが顕著となり始めている日本市場においても大きく期待できるソリューションと言えよう。

 また、運用・管理にも注力しており、中堅中小規模市場向けに提供してきた同社のノウハウをあますところなく投入した、ユーザーフレンドリーなソリューションとなっている。また、IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)を搭載し、サーバーのセキュリティを強化し、総合ネットワーク・セキュリティ・アプライアンスとして、訴求力を強めている。

 バラクーダネットワークスジャパンは、今後も中堅中小規模企業に対して訴求力のあるメールアーカイブソリューション「Barracuda Message Archiver」などの製品を随時投入していく予定だ。これまで適切なソリューションが提供されていなかった中小規模システムを新たな市場ととらえ、今後も精力的に活動していく同社の活躍に注目したい。

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