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<セキュリティソリューション特集>相次ぐ情報漏えい 日頃のセキュリティ管理が重要

2011/06/30 19:56

週刊BCN 2011年06月27日vol.1388掲載

イメーション
FIPS規格対応で万全のセキュリティ
「DEFENDER COLLECTION」の展開を拡大

青木智久
コマーシャル製品事業本部
シニアエキスパート
 学校の教師が、生徒たちの個人情報が入っているUSBメモリを紛失したり、社員が会社の機密データを保存したCD-Rをなくしたり。学校や企業などで、情報漏えいの事件/事故が相次いでいる。

 幅広いデータストレージメディアを提供するイメーションは、重要な情報をしっかりと保護するために、アメリカの連邦政府が規定するセキュリティ規格「FIPS 140-2」の認定を取得したストレージ製品シリーズ「DEFENDER COLLECTION」の展開を拡大している。今年4月に第一弾として発売した「DEFENDER COLLECTION」のCD-R製品に加え、7月にUSBフラッシュメモリ2機種と外付ハードディスク(HDD)を発売する予定だ。

 イメーションコマーシャル製品事業本部の青木智久シニアエキスパートは、「データ保護にはたくさんのやり方があるが、ほとんどの場合、ユーザにとってあまり便利な方法ではない。当社は、セキュアでかつ使い勝手のよい記録メディアを目指して、『DEFENDER COLLECTION』では、強固なセキュリティと、ソフトウェアをインストールする必要がないなどの使いやすさを実現している」と、開発の背景を語る。

 「DEFENDER COLLECTION」は、データを記録するメディア(媒体)自体に暗号化やユーザ認証といったセキュリティ機能を備えるのを特徴としている。今回発売するUSBフラッシュメモリと外付HDDは、セキュリティ強度を任意に設定するパスワード認証に対応しており、USBフラッシュメモリの上位機種「F200+ BIO」と外付HDDは、さらに指紋認証にも対応している。ユーザ認証とAES256ビットハードウェア暗号化によって、メディアの紛失や盗難など万一の場合でも、記録したデータを確実に保護するのだ。USBフラッシュメモリの両機種は耐タンパ性の高い防塵・防水きょう体を採用するなど「デザインに関しても、強力なセキュリティを実現している」(青木シニアエキスパート)という。

 「DEFENDER COLLECTION」が誇るのは、セキュリティ規格「FIPS 140-2」の認証を取得していることだ。この規格は、米国政府が暗号モジュールを調達するためのもので、暗号アルゴリズムや、実装方法を含んだ暗号モジュールの全体的な安全性を規定している。「DEFENDER COLLECTION」のCD-Rは「FIPS 140-2」のレベル1対応で、USBフラッシュメモリと外付HDDは、現時点で最高レベルのセキュリティ性をもつレベル3に対応している。

 イメーションは、「DEFENDER COLLECTION」の各製品を一般企業にだけでなく、医療関連の施設、学校や大学といった教育機関にも重点的に展開していく方針だ。青木シニアエキスパートは、「最近、学校の先生たちが一人につき1台のPCをもつことが多くなっているので、文教市場では、データを保護するニーズが高まっている」と分析する。今後、教育関連の展示会に出展するなど、「文教市場を積極的に開拓していく」と意気込みを示す。

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外部リンク

イメーション=http://www.imation.co.jp/