Special Issue

ぷらっとホーム M2Mに特化した 新マイクロサーバー ユーザー企業の声を反映

2013/10/17 19:55

週刊BCN 2013年10月14日vol.1501掲載

 ぷらっとホームは、法人向け汎用マイクロサーバー「OpenBlocks A ファミリ」の最新モデル「OpenBlocks A7」の販売を開始した。

OpenBlocks A7

技術部
マイクロサーバ技術課
課長 木村友則 氏
 「OpenBlocks A ファミリ」は、「小型・堅牢・低消費電力」をコンセプトにしたARM搭載マイクロサーバー製品群。今回新たに発売した「OpenBlocks A7」は、同製品群のスタンダードモデルとなる。「OpenBlocks A ファミリ」は現在、Machine to Machine(M2M)技術を活用した「HEMS/BEMS」のゲートウェイとして多くの企業に採用されている。「『OpenBlocks A7』は、M2Mにフォーカスして機能強化を図った」と、技術部・マイクロサーバ技術課の木村友則課長は語る。

 木村課長が「お客様からとくに要望が多かった」と強調するのは、ギガビットイーサネットのポート数の増設だ。「OpenBlocks A7」は、従来1ポートだったポート数を2ポートに増設。これにより、M2M環境で柔軟なネットワークを構築できるようにした。さらに、メインメモリを512MBから1GBに増設したうえ、256MBのフラッシュROMを内蔵することで、RAMディスク環境でJavaアプリケーションを搭載することも可能にした。

 また、「OpenBlocks A7」で新たに対応したのが、イーサネットの通信ケーブルを利用して電力を供給する技術「Power over Ethernet(PoE)」だ。「限られたスペースを有効活用して設置できるほか、ACアダプタが不要になることで故障要因の低減にも繋がる」と木村課長は期待を寄せる。

 「OpenBlocks A7」では、オプションサービスも二つ用意した。一つ目は、最長1200メートルの遠距離通信やマルチポイント接続に対応した「RS-485」インターフェースを追加する「RS-485モジュール」の提供だ。RS-485インターフェースをもつ各種センターデバイスから情報を直接収集できる。二つ目は、「3G通信モジュール」を利用したワイヤレス通信である。3G(W-CDMA)やGSM、GPRSなどの通信方式に対応しており、国内外でスムーズな導入が可能だ。

 「OpenBlocks A7」は、M2Mを展開するお客様にとって、コストパフォーマンスにすぐれた製品。本体サイズや消費電力は旧モデルと同等または低減を図っており、既存のお客様の買い替え需要にも応えられる。販売パートナー様にとっては「“売りやすい商材”と自信をもって言える」と木村課長。

 法人向け汎用マイクロサーバーとして求められる性能・インターフェースを備えた「OpenBlocks A7」からは、M2Mに対するぷらっとホームの真摯な取り組みがみてとれる。
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<いまさら聞けないキーワード>M2M(Machine to Machine)

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