特徴

 BCP(事業継続計画)対策として災害発生時にシステムを継続的に稼働させるDR(ディザスタ・リカバリ)サイトの構築が求められているが、コストや手間のかかることがユーザー企業を悩ませている。その問題を解決するため、ニフティは「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」の提供に踏み切った。ユーザー企業に対して、どのようなメリットを与えるのか。ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technologyを徹底的に解説しよう。

1.vSphere環境に慣れていれば誰でも扱える

 「vCloud Air Disaster Recovery」をベースに、ユーザー企業が利用している仮想マシン(VM)のレプリケーションを実現するサービス。「vSphere Replication Appliance(VRA)」を利用して、オンプレミスのvSphere環境で動作しているVMを、ニフティクラウドが保有するデータセンターにレプリケーションすることで、迅速で容易にDRサイト構築を実現できる。vCenter Serverのプラグインを利用して簡単に設定や操作を行うことができるため、vSphere環境の操作に慣れている管理者であれば、容易に扱うことができる。しかも、マウス操作で簡単にレプリケーションが可能。「“マウスクリック”でクラウドレプリケーション」がコンセプトになっている。


2.セカンダリサイトやバックアップでの活用も

 基本的な使い方は、DR対象のVMをレプリケーションしておき、本番環境が障害などで停止した場合にニフティクラウド上のレプリケーションを起動してDRサイトとして利用する形となる。起動する方法としては、プライマリサイトのvCenterが利用できるようであればvCenterから起動する。もし既存のvCenterも利用できない場合は、ニフティのサポートセンターへ電話をし、ニフティのオペレーターに起動してもらうことも可能である。災害時のライフラインとして、最も可能性が高いであろう電話での連絡方法があるのが大きな特徴だ。


3.システム設定も非常に簡単

 システム設定が非常に簡単という点も特徴の一つになっている。六つのステップを踏むだけでレプリケーションが完了する。大企業だけでなく、システム担当者が比較的少ないSMB(中堅・中小企業)でも気軽に導入できるというわけだ。


強み

 vSphere環境の操作に慣れている管理者であれば容易に扱うことができ、設定も簡単、しかもセカンダリサイトとしての活用やバックアップ用途など、ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technologyにはさまざま特徴があるが、他社が提供するクラウドサービスとの差異化点は何なのか。ここでは、主な強みを紹介する。

1.VM単位での料金体系

 他社が提供するクラウドサービスとの大きな違いは、「課金形態」にある。VM単位でレプリケーションが可能なので、VM単位での月額課金を採用しているところがポイントだ。VM単位での課金を実現することによって、必要なときにサービスを購入して不要になったら解約するというパブリッククラウドならではのメリットを最大限に生かしているのだ。

 料金に関しては、100Gバイトまでなら月額5000円からに設定。スモールスタートでクラウドサービスを利用したいというユーザー企業にとっては、コストメリットがあるといえるだろう。


2.ライセンスへの柔軟な対応

 VMに含まれるOSやミドルウェアの「ライセンス」への柔軟な対応も強みの一つだ。 Windows製品に関しては、Windows Server全般でユーザー企業側で特別な操作や契約、追加費用は不要。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やOracle Databaseなどでも、RHELであればユーザー企業が保有しているOSイメージをサブスクリプション付で持ち込んでニフティクラウド上で利用することができる。また、Oracle DatabaseであればDR対象のダンプデータをVM上へ保存してレプリケーションし、DR時には、別途定める「Oracle製品利用のフロー」に基づいてサーバーを新規構築してレプリケーションしたVM上のダンプデータをニフティクラウド上のサーバーへ書き戻すことでライセンス規約に沿った対応が可能となる。


3.ニフティクラウドとの柔軟な連携

 ユーザー企業がニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technologyを導入する最大のメリットは、ニフティクラウドの機能と柔軟に連携できるという点だ。ニフティは今後、ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air TechnologyにレプリケーションしたVMを、ニフティクラウドに展開・フェイルバックする機能を提供する予定だ。オンプレミスに戻すだけではなく、ニフティクラウドのIaaS上にリストアして、本番環境として動かすことできるようになる。ユーザー企業にとっては、“真”のハイブリッドクラウド環境を整備することができるようになるわけだ。