フラッシュメモリの低価格化で、企業のプライマリーストレージにおいて、フラッシュ製品の採用が増加している。とくに、仮想化による統合が進むデータベース(DB)にとって、処理遅延(レイテンシ)を抑えて高速I/O処理を実現するには、最適なソリューションになるためだ。こうしたなか、フラッシュストレージ市場で急成長し、高い注目を集めているのがピュア・ストレージ社だ。同社の最新オールフラッシュストレージFlashArray//mは、HDD並みの低コストで、手間をかけることなくDBシステムの大幅高速化を実現する。

フラッシュストレージ市場を牽引する存在

 ピュア・ストレージ社は、企業やデータセンターに広くフラッシュが採用されるよう「フラッシュ・フォー・オール」をミッションに掲げて、2009年に設立された。現在は27か国でビジネスを展開している。日本法人の設立は13年2月で、独立系ストレージベンダーとして、エンタープライズ向けフラッシュストレージの潮流を牽引し、高い注目を集めている。

ピュア・ストレージ・ジャパン
志間義治SE部長
 最近、フラッシュストレージが注目を集めるようになった理由は、フラッシュメモリの低価格化が挙げられるが、もう一つ大きな理由が仮想化環境の普及だ。

 ピュア・ストレージ・ジャパンの志間義治SE部長は、「仮想化環境の普及で、ストレージがシステム全体のボトルネックになるケースが目立つ」と指摘し、次のように説明する。

 「複数のサーバー間でストレージが共有される仮想化環境では、各仮想マシンが共有ストレージにI/O要求を発行し、ランダム性の高いアクセスが集中する。それが共有ストレージの大きな負荷となり、システム全体の性能が制限される問題が頻繁に発生している。一方、企業の多くのサービスを支えるDBシステムにとって、レイテンシによる性能劣化は、業務への支障やビジネス機会の損失につながりかねない。結果、他システムによる影響を考慮し、サイロ型にシステム別に構築し、それぞれでチューニングやメンテナンスコストを支払わざるを得なかった。

 昨今、それらの問題を解決するため、HDDに代わって高速なSSDを搭載するストレージシステムを使用し、I/Oボトルネックの問題を解消する動きが増えてきた。しかし、SSDの容量単価はHDDに比べて格段に高く、システムコストの観点から、特定の分野でしか普及が進まなかった。

 こうした課題を解決するソリューションとして注目を集めているのが、ピュア・ストレージ社のオールフラッシュストレージ「FlashArrayシリーズ」だ。

簡単に高速化、3Uにすべてを統合した「FlashArray//m」

 ピュア・ストレージ社では、ハードウェアは高品質な既製品を採用することで、開発コストを抑えてシステムの安定化を図る一方、独自開発の高機能なストレージ管理ソフト「Purity」によって、低価格かつ高性能なオールフラッシュストレージの提供を実現していることが大きな特徴だ。

 FlashArrayシリーズは、記憶媒体にSSDを使用しながらも、独自のインライン重複排除・データ圧縮機能により、実効容量の5倍以上のデータを記録することができる。これにより、非常に高速なI/O処理を実現しながら、容量単価を標準的なHDDベースのストレージ装置並みのコストに抑えている。圧縮と重複排除によるデータの圧縮率は、既存ユーザーの平均で1/5以下、アプリケーション別ではDBの場合で1/2~1/4、VMやVDIの場合で1/4~1/10という実績が報告されているという。

 「SSDはランダムアクセスに強いため、一つのDBシステムにおいてOLTP、アナリシス、レポーティングといった複数のワークロードの統合も可能だ。また、DBはプロセッサ課金が多いが、FlashArrayシリーズは結果的にサーバー負荷を削減できるため、より低位のライセンスで済ませることも可能だ」と志間SE部長は説明する。

 エンタープライズ向け製品に不可欠な高可用性でも、独自設計のRAIDー3D方式を採用、RAID6より保護レベルの高い三重のデータ保護をかけており、データの保全性も万全だ。

 「I/O性能のための特別なチューニングは不要で、すぐにパフォーマンスを発揮できるなど、USBメモリのように扱うことができる」(志間SE部長)という。

 最新製品のFlashArray//mは、3Uきょう体にモジュラー型の構造を採用して、デュアルドライブのフラッシュ、NVーRAM、コントローラ、I/Oなどのアップグレードや交換を可能とした。15~120TBの実効容量をサポート、パフォーマンスも1ミリ秒未満の平均レイテンシを実現、さらに密度、効率、コストパフォーマンスを高めた。拡張シェルフを使用すると、1/2PBまで拡張が可能だ。

 また、わずか6本のケーブルでセッティングできるなど、設定や運用もシンプルで、消費電力は従来製品の半分以下の1kWに抑えている。なお、管理ソフトウェアなどの各種ソフトウェアは基本料金に含まれている。

ピュア・ストレージ社の最新フラッシュアレイ「FlashArray//m」

10年以上の継続使用を可能にする「Evergreen Storage」

 同社では、ストレージを長期にわたって使い続けられるようEvergreen Storageという従来のストレージライフサイクルモデルを覆す革新的なビジネスモデルを展開している。一般的に、ストレージ製品は3~5年でリプレースされるが、Evergreen Storageでは、導入後は必要に応じてアップグレードを実施、容量やパフォーマンスが向上できる。通常のメンテナンス作業もダウンタイムなしで可能とし、「結果的に10年以上の寿命が実現できる」(志間SE部長)という。

 Evergreen Storageを実現するため、FlashArray//mは前述のように容量やパフォーマンスを独立して拡張できるモジュラーアーキテクチャを採用し、すべてのソフトウェアが無停止でアップグレードできる。

 さらに保守プログラムの「Forever Flash」では、3年ごとにコントローラのアップグレードを無料で提供し、すべてのコンポーネントの継続性を保証している。

「FlashArray//mは、低コストで、従来のSQLチューニングを必要とせずDBシステムの大幅な高速化を実現し、長期間使用しても陳腐化することがない。また、シンプルな導入・運用ができるため、販社の方々にとっても手離れがよく扱いやすい製品だ。ぜひ、商材として検討してほしい」と志間SE部長はアピールする。
VMware vForum 2015 TOKYO ピュア・ストレージ社講演枠にて、本田技研工業様ご自身によるVDI環境におけるピュア・ストレージ運用のノウハウをご講演いただきます。

セッション番号:EU4S101T

セッション名 :
「お客様が語る!本田技研工業の3D VDIを実現したオールフラッシュストレージ」

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