今日のひとことWeb版

DCのオールフラッシュ化

2014/11/13 15:26

 オールフラッシュ・データセンター(DC)時代が、すぐそこまで来ています。例えば、東芝は巨大DCの記憶装置が、現在のHDDからフラッシュメモリに変わっていくとみています。

 HDDをフラッシュに置き換える最大のメリットは、省電力。さらに、メインメモリを現在主流のDRAMから、現在開発中で、フラッシュと同じように電源を切ってもメモリが消えないMRAMにすることで、消費電力を半減できるとしています。

 フラッシュは、HDDのような物理的な動作機構をもたない半導体で、「量産効果による値下げ幅はHDD以上に大きい」(東芝関係者)そうです。ただし、かつての半導体ビジネスがそうであったように、量産効果で価格を下げながら十分な利益を得ていくには、フラッシュやMRAMの世界最大手であり続ける必要があります。

 かつてDRAM事業に関わっていたある日系メーカー関係者は、半導体ビジネスについて、「限りなくバクチに近い」と話していました。バクチのように勝ち負けがはっきりする厳しい分野ですが、東芝には日の丸半導体の盟主として、今度こそ勝ちに行ってほしいものです。(安藤章司)

【オールフラッシュDCの記事はこちら】
東芝ソリューション、フラッシュとMRAMでデータセンター消費電力の半減へ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.11.13」より
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