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アリエル・ネットワーク P2Pアプリの開発でパートナー制度開始へ 開発キット、教育支援などの体制確立

2004/02/23 20:21

週刊BCN 2004年02月23日vol.1028掲載

 アリエル・ネットワーク(栗村信一郎社長)は、同社のビジネスP2P基盤「アリエル・フレームワーク」を活用し、アプリケーション開発などの協業を図ることを目的とした「テクノロジーパートナープログラム」を2月から開始した。

 アリエル・フレームワークは、同社が開発したP2Pグループウェア「アリエル・エアワン」などに採用されているフレームワークで、サーバーレスでのグループウェア環境の構築や、ビジネスで活用するためのセキュリティ確保などの面でも威力を発揮する。

 「当社はフレームワークの開発や開発キットの提供という点に力を注ぐ一方で、今後の事業拡大には、現場の問題解決やソリューション提供にノウハウがあるシステムインテグレータやユーザー企業に、アリエル・フレームワークを活用したビジネスアプリケーションを開発してもらう体制づくりが不可欠だと考えた。今回のパートナー制度は、システムインテグレータや大手企業の情報システム部門などとともに、新たな市場を開拓していくのが狙い」(森田裕行・事業開発担当マネージャー)としている。

 具体的には、アリエル・フレームワークのソフト開発キットの提供や、新設する専用サイトを通じた各種情報提供、パートナー企業に対する教育、共同でのマーケティング活動などを予定している。

 また、3月にはアリエル・フレームワークを活用したアプリケーション開発セミナーを実施する予定。これによりパートナーの獲得を加速させる。

 同社は、ロータスでノーツの開発に携わった技術者などがスピンアウトして2001年に設立したベンチャー企業。国産のP2Pグループウェアとして高い評価を得ているアリエル・エアワンシリーズは、中小企業向けのアリエル・エアワン、大手企業向けのアリエル・エアワンプロの2製品で構成され、国内で1万3000ライセンスの導入実績を持つ。昨年12月にはコンピュータウェーブと提携し、パッケージ販売にも本格的に乗り出している。
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