NEC(矢野薫社長)は、自然な言葉を入力するだけで、監視カメラに保存した映像の中から、服や顔の情報をもとに、特定人物を特定・発見できる技術を開発した。

 開発したのは「人物検索」と呼ぶテクノロジー。たとえば「茶色のジャケットに黒いズボン」といったように、自然な言葉を入力すれば、自動で人物の上下半身を分離し、それぞれの色や色の割合から監視カメラに蓄積された大量の映像から人物を検索できる。

 新技術では探したい人物の特徴を言葉で入力すれば服の色や種類についての単語を自動で抽出し、画像の特徴データに変換する。

 画像データの変換時には、服を重ね着した場合の色の割合変化や、正面や側面などで異なる色の見え方、上下半身の服の違いを考慮しデータを作成。人物の向きの判定には、顔の向きや服の対称性、人物領域の動きを利用する。

 上下半身の服に対する色の判定では、場所ごとでの人物の見え方を事前に登録し画像のデータの違いで上下半身を分離。上下の服の色や色の割合を検出して判定する。

 さらに、顔の向きや光の当たり方が異なる場合でも高精度で顔検出を行う、独自開発の顔認識技術も組み合わせ、顔画像と服装情報を使用することで検索精度を高めた。

 これまでの服装をもとにした人物検索では、代表的な一色を服の色として指定するか画像で指定が必要だった。新技術では言葉を使い簡単に検索できる。

 NECでは目撃情報や顔写真による犯罪捜査、迷子になった子供の捜索、施設利用者の足取り調査、特定の場所でどのような色の服を着ている人が多いかを調べる流行の分析といった服飾業界などでのマーケティングでの利用を見込んでいる。