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NEC 統合ログ管理製品を本格拡販 RSAと共同開発で新商流つくる
2009/11/12 21:43
週刊BCN 2009年11月09日vol.1308掲載
共同開発した統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision powered by Express5800」は、RSAの統合ログ管理ソフトウェア「RSA enVision」をNEC製サーバー「Express5800」に搭載、アプライアンス化した価格が680万円からと低価格な“NEC版”のenVisionだ。
同製品は、ログ収集の対象となる機器に専用エージェントが不要で、導入が容易。また、大容量のログデータを90%に高圧縮して保存でき、1100種類を超えるレポート・テンプレートを用意している。中島良浩・第一システムソフトウェア事業部マネージャは「情報漏えい事件が相次ぎ、セキュリティ環境は、性善説から性悪説へ考え方が移っている」とみる。分散するサーバーなどのトランザクションを集中的に管理するニーズが高まり、ログ管理のアプライアンス製品の需要が増大すると分析する。
販売は、大規模企業がNECの直販、中堅以下がNEC特約店に加え、RSAの「enVision」の導入実績があるRSAの1次店とパートナーシップを組んで拡販する。1次店は、住商情報システム、シー・エス・イー、ラック、京セラコミュニケーションシステム、テクマトリックス、パナソニック電工システムソリューションの6社。「enVision」販売に不慣れなNEC特約店が得た案件を共同でプリセールスも行う。
石井宏志・ITプラットフォームマーケティング本部主任は「1次店は、NECフィールディングの保守網を使って導入後のサポート問題を解決できるメリットがあり、導入数を増やせる」という。また、第一システムソフトウェア事業部の内山佳洋氏は「1次店と特約店などがアライアンスを組むことで、販売面の新たなスキームが生まれる」と、NECに新たな“商流”ができることを期待している。
同社は12月中に、「アフターJ-SOX」をテーマにしたユーザー企業向けのセミナーを大阪と名古屋で開催し、販売に勢いをつける考えだ。(谷畑良胤)
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