NEC(矢野薫社長)、東京急行電鉄(越村敏昭社長)、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(坂内正夫所長)、東急エージェンシー(五十嵐正社長)は、ソーシャル・ブックマークサービス「pin@clip ピナクリ」の実証実験を共同で開始した。

 「pin@clip ピナクリ」は、米アップルの携帯電話「iPhone」を使って、東京・渋谷にいる人たちが興味をもったり、気に入っている情報を街で書き込み、ユーザー間で共有するiPhone用のソーシャル・ブックマークサービス。

 サービス用のアプリケーションは、iTunesをPCにインストールしているユーザーやiPhoneの所有者なら、アップルの「iTunes App Store」から無料でダウンロードができる。

 実験では、利用者の位置・時間などに応じてAR(拡張現実感)などのインターフェースを活用しながら、渋谷区神宮前、渋谷、東、桜丘町、南平台町、神南、宇田川町、道玄坂、円山町、神泉町、松濤、神山町など、渋谷駅周辺の情報を提供する。また、東急ハンズ渋谷店店内では、売り場に応じた関連情報を配信する。

 具体的には、来街者や地域の人が渋谷で位置情報を付けて記録したお気に入りの店舗やスポット、店舗のリアルタイムでのお勧め情報、渋谷で行われている映画やライブ、イベントなどの情報などを登録して共有する。

 同時に、ARを使ったイベントや、渋谷駅のハチ公広場周辺で視聴できるエリア限定のワンセグ番組配信を行う予定。

 実験は、東京急行電鉄の事業「ぷらっとPlat」の渋谷モデルサービスとして、2010年の3月10日まで実施。同事業は経済産業省の「平成21年度 ITとサービスの融合による新市場創出促進事業(e空間実証事業)」の一環として採択されている。

 東急電鉄は、愛媛県松山市の道後温泉で同様の技術を使った観光客向け観光情報提供サービス「ぷらっとPlat@松山」の実験を同時期に実施。二つの実験で地域特性に合ったIT活用の地域活性化を検討する。日本国内や海外でのサービス導入を目指す。