エス・アンド・アイ(S&I、藤本司郎社長)は、5月13日、強固なセキュリティ認証をもつ仮想デスクトップシステム「Secured Desktop Cloud(セキュアード・デスクトップ・クラウド)」の提供を開始すると発表した。クライアントPCの情報漏えい対策を武器に大企業を中心にユーザーを獲得し、初年度(2011年3月期)に10億円の売り上げを目指す。

 「Secured Desktop Cloud」は、「VMware View」などで仮想化されたインフラ環境のなかで、ユーザーアカウントや起動用USB、PC本体、モバイルカードなどの個人認証と機器認証を完全に一致させることが特徴。セキュリティポリシーに合わせて、クライアントPCのセキュリティ更新プログラム適用や、各種デバイスの利用の可否をサーバー側で一元管理できる。また、Active Directoryや資産管理台帳との連携など、ユーザー情報の一元管理が可能。

 「Windows Embedded」が組み込まれた起動用USBメモリをPCに差し込むことでサーバー上の仮想デスクトップを利用することになるため、すでに社内で利用しているPCを有効活用できる。

 最近は、内部統制の観点から、ユーザー企業がクライアント端末のシンクライアント化を求める傾向が高まりつつあるが、シンクライアントシステムが高額であることや、管理が負担になるなどの課題があり、ユーザー企業にとって導入の壁は厚い。このような状況から、コストを抑えて管理が簡便な機密情報の持ち出し防止ができるシステムを投入した。

 すでに、AIGエジソン生命保険が4200台のモバイルPCを「Secured Desktop Cloud」で一元管理するなど、導入企業が出ている。同社では、1年間で20案件を獲得する方針だ。