NEC(遠藤信博社長)は、映像機器や電子文書関連ソリューションを展示する自社イベント「ディスプレイ・ドキュメントフェア2010」を6月2~3日に開催した。岡田靖彦・ディスプレイ・ドキュメント事業部長は、同事業部がもつ製品のなかでも、デジタルサイネージ(電子看板)に活用するディスプレイ機器が好調であることを強調。昨年度下期は、前年同期比2.5倍も伸びたことを明らかにした。今年度も同様の伸びを見込み、強い自信を示している。また、同イベントでは3D映像に対応したプロジェクターも展示。現在は1機種のみだが、今年度内にラインアップとして数モデルを増やすことを検討している。

デジタルサイネージが好調で表情も明るい岡田靖彦事業部長
 「ディスプレイ・ドキュメントフェア」は、NECが毎年5~6月に開催する恒例イベントで、NECがもつディスプレイ装置と電子文書関連ソリューションおよび関連機器を展示する。今年のイベントには、ユーザー企業やパートナー企業の担当者約2300人が参加した。デジタルサイネージに使う大型モニタや省エネプリンタ、コスト削減に貢献する電子文書ソリューションなどを披露した。

 今年は、昨年開催時と同様に、デジタルサイネージ用のディスプレイ装置の展示に力を注ぐ動きがみられた。大型モニタだけでなく、横長のディスプレイ装置やAR(拡張現実)と融合させた機器など多様な機器を展示し、参加者の関心を引いていた。また、外気や直射日光でモニタが黒ずむ問題を解決するためのオプション機器も参考出展し、「トータル提案できるNEC」(岡田事業部長)であることをPRした。

 岡田事業部長は、「デジタルサイネージ用の大型ディスプレイ装置は昨年度下期、前年同期に比べて2.5倍で伸びは好調。とくに小売店舗でのニーズがようやく強まってきたという感触を得ている。今年度上期も最低2倍には伸ばしたい」と、自信を示している。

 また、今年のイベントで存在感を示したのが3D映像対応のプロジェクターだ。6月1日に発売した新モデルを展示。10万円前後で購入できるNECが初めて発売した3D対応モデルで、岡田事業部長は、「まずはアミューズメント施設などエンタテインメント系のビジネスを展開している企業が対象になると思うが、教育機関が学習用に活用するケースも増えてくるだろう」と説明。今後の需要増大に期待を示しており、今年度には数機種増やすことを検討している。(木村剛士)

イベント会場には3D映像に対応するプロジェクターを展示。参加者の関心を大いに引くブースとなった