ニュース

IDC Japan、クライアント仮想化市場調査、2014年まで年率3割超えで成長

2010/11/01 10:21

 IDC Japan(武内正人代表取締役)は、11月1日、2010年1~6月のクライアント仮想化ソリューション市場の調査結果を発表した。

 クライアント仮想化ソリューション市場規模は、2010年は1921億円で、2014年には5388億円に達すると予測。09年~14年までの年平均成長率(CAGR)は、32.9%としている。なかでも「DaaS(クライアント仮想化ホスティング)」の伸び率は高く、09年~14年までのCAGRは93.5%で、14年には626億円に到達するとみている。「10年末には、30社以上のベンダーが参入する」という見通しも示している。

 クライアント仮想化ソフトウェアのライセンス数は、10年1月~6月の期間で約36万ライセンス(前年同期比32.3%増)が出荷され、14年には220万ライセンスまで増加するとした。シンクライアント専用端末の出荷台数も、景気後退から回復して、10年1月~6月の実績値は約8万5000台で、前年比46.1%と急激に伸びた。

 IDC Japanの渋谷寛・PC、携帯端末&クライアントソリューションシニアマーケットアナリストは、「2010年は経済状況も好転し、クライアント仮想化ソフトの需要が飛躍的に高まった。とくに大手金融業で1万台以上の大規模案件が顕在化した。今年は、デスクトップ仮想化が多くのユーザー企業に認知される重要な年」と分析している。
  • 1

関連記事

IDC Japan、国内クラウドサービス市場予測、2014年に1534億円

IDC Japan、仮想化サーバー市場調査、14年までの年平均成長率は15.9%

IDC Japan、データセンターサービスの市場予測、13年までのCAGRは12.8%

外部リンク

IDC Japan=http://www.idcjapan.co.jp/top.html

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>