電通国際情報サービス(ISID、釜井節生社長)は、国内外に設計・生産拠点をもつ製造業を対象とするSaaSポータル「次世代ものづくり基盤」を発表した。第1弾として、「クラウド型PDMサービス」と「デジタル著作権管理サービス」をISIDのクラウドソリューション「CLOUDiS(クラウディス)」の新たなSaaSメニューとして、2011年春に提供を開始する。

 「次世代ものづくり基盤」は、製品開発・設計から生産管理までの業務プロセスを支援する複数のSaaSを統合的に利用できるSaaSポータル。シングルサインオンや企業情報ポータル、複数のSaaSからの課金を一括してユーザに請求する機能などを備えている。

 国内外に設計・生産拠点をもつメーカーは、協力企業も含めた複数の拠点間の各種SaaSをオンデマンドで導入し、クラウド上で連携させることができる。

 「クラウド型PDMサービス」は、コア(簗田稔社長)が開発・販売する国産PDMパッケージ「e-OpenPDM」を、ISIDがクラウド向けに拡張してSaaSとして提供。製品構成情報(部品表)を中核とした製品設計情報の一元管理や、各拠点共通のワークフロー定義による業務プロセスの平準化が可能となるPDM環境を用意する。

 ユーザーは、PDM環境にアクセスしてリアルタイムに最新設計情報を共有することで、古い設計情報を用いて作業を進めてしまうなどのトラブルを回避できる。PDM管理システムを保有していない協力企業にもPDM環境を公開することができ、企業の枠を越えて業務プロセスの流れを整えることができる。

 「デジタル著作権管理サービス」は、台湾のTrustViewが開発し、ネスコ(曽我祐二郎代表取締役)が日本で販売・サポートしている「TrustView」をSaaSとして提供する。中国で認可された標準暗号であるAESアルゴリズム、256ビット鍵を使用しており、技術文書と図面の漏洩を防止する。中国での利用に関しては、別途「国家暗号管理局」への申請が必要になるが、ISIDは申請作業の代行サービスも提供する予定だ。

 価格は、SaaSポータル「次世代ものづくり基盤」+SaaS「クラウド型PDMサービス」+SaaS「デジタル著作権管理サービス」のサービスパッケージが月額20万円から(税抜き、20ユーザー、最低3か月から利用可能)。

 今後は、業種別標準業務フローテンプレートや全文検索機能のほか、環境情報管理、生産スケジューラ、SCM、会計などの機能を提供していく計画だ。(信澤健太)

「次世代ものづくり基盤」サービス概要