NEC(遠藤信博社長)のプラットフォームビジネスユニットが、中期事業戦略を発表した。2012年度(13年3月期)に売上高を09年度比363億円積み増した4100億円に引き上げ、海外売上高比率を4ポイント増やして29%に押し上げる考えを示した。「クラウド」「ユニファイドコミュニケーション」「サーバー」をキーワードに強化戦略を練り、従来以上に世界市場を意識して製品・サービスの拡販を目指す。

売上高4100億円の確保、海外比率上昇へ

 プラットフォームビジネスユニットは、サーバーやストレージ、PBX(構内交換機)などの情報・ネットワーク機器とミドルウェアの開発・販売を担当する事業部門で、2009年度の売上高は3737億円、全売上高の10%強を占める。内訳をみると、サーバーやストレージなどの「ITハードウェア」が33%で「ITソフトウェア」が23%、「ネットワーク」が44%。海外売上高比率は09年度が25%だが、ネットワーク事業だけをみれば50%を海外市場での売上高が占めている。ただ、営業損益は17億円の赤字に転落している。

 2012年度を最終年度にした中期事業計画では、同ユニットで売上高4100億円、営業利益200億円を目指す計画を立てた。国内は年率1%、海外は同9%で伸ばす考え。売上高の内訳はITハードウェア事業が30%、ITソフトウェアが25%、ネットワークが45%とした。

 強化分野は、「UNIVERGE」を核としたユニファイドコミュニケーション製品・サービスの拡販と、クラウド基盤構築およびクラウドを構成する製品の販売事業強化。加えて、環境配慮を意識したサーバーの世界市場での拡販──の三つに照準を合わせている。

 なかでも、サーバー事業の強化施策について、プラットフォームビジネスユニットを統括する山元正人・執行役員常務は、「PC事業の共同展開でレノボと提携したが、サーバー事業でも協力することも検討したい」と説明。NEC製サーバーを中国市場で販売する意向があることを示唆した。(木村剛士)