東京貿易グループの2社、ソフトウェア開発のテービーテック(佐分年治代表取締役)とCCTVシステム機器の輸入・販売のティービーアイ(加藤三四郎代表取締役)が、クラウド型のデジタルサイネージ用コンテンツ配信サービスを開始した。サムスン製コンテンツ作成ソフトウェア「MagicInfoPro」向けに、クラウド型コンテンツ自動配信サービス「MagicSign」を提供する。

 ティービーアイは、サムスン社の1次代理店として監視カメラなどを販売。3年前からデジタルサイネージシステムを手がけてきた。新サービスの提供にあたって、テービーテックがサービスを運用し、ティービーアイがディスプレイとともに販売する。印刷会社やHP制作会社などを代理店にして、病院やホテル、飲食チェーンなどでの導入を進め、3000ライセンスの販売を目標とする。

 「MagicInfoPro」は、サムスンが自社のスタンドアロン型デジタルサイネージシステム「ハルヱとケイジ」向けに提供するコンテンツ作成ソフトウェア。PCで作成したコンテンツをUSBメモリに保存し、それを表示ディスプレイのポートに差し込むことで、簡単にコンテンツを表示することができる。

 多拠点にデジタルサイネージを展開する企業は、コンテンツの更新が手動だったり、コンテンツの配送などに手間やコストがかかったりしていた。また、これまでのネットワーク型の配信サービスは、STB(セットトップボックス)などの設置が必要で、高額なサービスが多かった。


 「MagicSign」は、STBの設置が不要なクラウド型サービス。テービーテック営業部新規ビジネス推進課の渡辺昌男課長は、「EDI(電子データ交換)のテキスト配信ノウハウがあったので、これを応用してサービスを立ち上げた」と経緯を語る。「MagicSign」は「ハルヱとケイジ」など、Windowsコントローラ搭載ディスプレイに対応し、配信元管理者のPCから「MagicInfoPro」で配信日時を指定したコンテンツをASPサーバーにアップロードすると、スケジュールに従って店舗・支社などのディスプレイに自動配信する。コンテンツ授受の際はデータを圧縮し、SSL暗号化通信を行うことでセキュリティを確保する。ASPサーバーからコンテンツのダウンロードURLを添付したメールを送信し、受け取った店舗・支社のPCでダウンロードして、USBメモリ経由でディスプレイにコンテンツを流し込むオフライン配信にも対応する。(鍋島蓉子)