沖電気工業(OKI、川崎秀一社長)は、ビデオ会議システムの最新版「Visual Nexus ver5.0」の販売を開始した。ソフトウェア製品は7月7日、アプライアンス製品は8月15日の出荷を予定している。

 西郷英敏常務執行役員通信システム事業本部長は、発表記者会見で「ビデオ会議はいよいよ普及拡大期に入る。会議に必須のコミュニケーションツールとして、日常の仕事に定着しつつある」と市場環境を説明。ネットワークの高速化や信頼性の向上、ビデオ会議システムの導入コストの低下、映像の高画質(HD)化、データ共有機能の進化による通話品質の向上が市場拡大の背景にあるとした。このほか、災害発生時の事業継続計画(BCP)の一環として、災害の影響が比較的少なかったIPネットワークを通じた情報共有や人員の移動に制限がある状況下での連絡の手段として、ビデオ会議が注目されているという。

 さらに「Visual Nexus ver5.0」の強みとして、HD映像(H.264)と音声(MPEG4)技術のほか、他社のビデオ会議システム端末との相互接続性、クラウド事業者へのサーバー技術の提供、窓口システムやセミナー・研修ソリューションなどの一連のソリューションを挙げた。500社に納入している実績があるという。

 最新版は、資料共有などの複雑な操作を一度の操作で実現。会議には、会議名や拠点名を選択してクリックするだけの操作で参加できる。資料を共有する場合は、対象の資料のアイコンを画面上にドラッグ&ドロップするだけだ。プレゼンス機能を利用することで、各参加者や関係者の在席状態をリアルタイムに把握。参加者の追加召集も一操作でできる。

 価格は、HD対応アプライアンス製品(サーバ+クライアント構成)が10拠点への導入で463万円(税別)から。2013年までに、累計1000社への販売を目指す。拡販にあたっては、これまでの直接販売やSIer経由の間接販売に加え、クラウド事業者とOEM向けチャネルを開拓していく。すでに2社にOEM供給実績があるほか、丸紅OKIネットソリューションズがビデオ会議ASPサービス「ビデオ会議@PTOP」として提供している。(信澤健太)

西郷英敏常務執行役員通信システム事業本部長