米ブルーコートシステムズ(マイク・ボルマンCEO)は、このほど組織を再編し、従来の主要事業であるネットワークセキュリティとWAN最適化ソリューションに加え、クラウドセキュリティ事業に乗り出す。6月上旬、ワールドワイドフィールドオペレーションズ担当のシニアバイスプレジデント、ケビン・ビッグス氏が来日し、本紙の取材に応じた。

 ビッグス シニアバイスプレジデントは、「クラウドは世界のどこの国でも急成長している。グローバル規模で市場をいち早く開拓するために、体制を整えた」と、組織再編の狙いを語った。「各事業のトップが直接にCEOに報告する新体制で、これから迅速に動き出す」と意気込みを示す。

 ブルーコートの販売形態は、すべて代理店を介したチャネル販売。チャネルの強化を目指して、今年3月に新しいパートナープログラムをグローバルで立ち上げた。ビッグス シニアバイスプレジデントは、「市場をより広く開拓するために、販社が得意とするユーザー企業の大きさと業種ごとに、新しいパートナーを獲得していく」と方針を語る。日本でも引き合いはよく、すでに数社から問い合わせがあったという。

 これからクラウドセキュリティの新事業を拡大するために、クラウドコンピューティングの展開に強いディストリビュータやリセラーを、パートナープログラムの対象に追加した。販社の技術力の向上を支援し、クラウドセキュリティ展開に本腰を入れていく。

 ブルーコートは、米国をはじめ、イギリスやドイツ、オーストラリア、中国など、さまざまな国で事業を展開。2010年度(2010年4月期)のグローバルの売り上げは4億9600万ドルで、「売り上げの50~60%は、アメリカ以外の市場が占めている」(ビッグス シニアバイスプレジデント)という。

 日本法人であるブルーコートシステムズの売上構成比は公開していないが、ビッグス シニアバイスプレジデントは、「日本はアジアの中で最も大きい単独市場であり、今後も積極的に投資を続けていく」としている。(ゼンフ ミシャ)

ケビン・ビッグス
ワールドワイドフィールドオペレーションズ担当シニアバイスプレジデント