大手SIerの日立ソリューションズ(林雅博社長)は、図面など大きな書類をテーブルに広げて使うインタラクティブホワイトボード「StarBoard Link DR」を10月26日に販売を開始する。

 テーブルの上に広げて使える電子ホワイトボード。指タッチセンサを備え、パソコン画面を別売の超短焦点プロジェクターでテーブル上に投射して、指や電子ペンで情報を書き込むことができる。システム全体で7kgほどで、持ち運ぶことが可能。ポータブルでテーブル上で利用できるタッチセンサとして、世界で初めて指操作とジェスチャー操作を実現した。

 A0サイズの図面をほぼ原寸大で表示。図面への指での書き込みやその内容の保存・共有をすることで、従来の「紙」を多用する業務での情報共有の煩雑さや、図面の版管理、紙使用量の増大などの課題を解決する。

臼田裕グローバル事業統括本部IMS本部長

 製造業や建設業などでは、A0サイズの大判図面が広く利用されている。紙図面では、設計部門と施工部門とで最新図面のリアルタイムの共有が難しかったり、図面レビュー時に紙図面に手書きした内容の管理が困難になったり、現場で利用する紙図面が大量になったりなどの課題があった。また、東日本大震災以降、防災や災害時の対策に関心が高まっている。臼田裕グローバル事業統括本部IMS本部長は、「省庁・地方自治体で、地図や衛星画像を利用した対策立案を円滑に進めたいという要望が高まっている」とみる。

プロジェクターでテーブル上に投射した画面に指や電子ペンで情報を書き込むことができる

 「StarBoardシリーズ」は、世界71か国、19万台余りの販売実績がある日立ソリューションズの主力オリジナル製品。「StarBoard Link DR」は、これまで培った電子黒板のノウハウをベースに開発したもので、製造業や建設業、電力やガスなどインフラ関連企業、省庁・地方自治体への販売を進める。価格はオープンで、別売のプロジェクターを含む実勢価格は70万円程度の見込み。「StarBoard Link DR」がラインナップに加わることを受けて、StarBoardシリーズ全体で、2015年には累計100万台の販売を目指す。

 原則として日立製作所グループ会社のテーブルなどに映像を投射する短焦点プロジェクターを使うことを推奨するとともに、「年内をめどに、日立グループのプロジェクターと『StarBoard Link DR』のセット販売をスタートする」(星勝美グローバル事業統括本部IMS本部システム部長)という。