独リタール社は、11月30日、日本市場での成長戦略を発表した。日本法人のリタール(高村徳明社長)は、ITインフラストラクチャと自動車、工作機械の分野に注力する。

 記者会見で、独リタール社の上級副社長でアジア太平洋地域と中東・アフリカの営業統括を担当するヘルムート・ビンダー氏は、「当社は2015年末までに、全世界で年30億ユーロ(約3300億円)の売り上げを目指している。この目標を達成するためには、重要市場である日本市場でさらに成長し続けることが一つの大きな成功要因になる」と話した。

 日本法人のリタールは、自動車製造や工作機械に加え、ITインフラストラクチャの分野に力を入れる。高村社長は、「昨今、クラウドコンピューティングをはじめとするITシステムの基盤に対して、高い効率性、エコロジー、高信頼性を保証する冗長化などの要求が高まってきている。当社がもつ総合的なITインフラ・ソリューション『RimatriX5』は、ラック、冷却システム、UPS、モニタリング、防火・消火などを含む安全管理などを実現し、これらの要求に合致している」と説明した。2012年はこのITビジネスを成長させ、販売パートナーを獲得する方針だ。

 記者会見では、耐火性のマイクロデータセンターラック「Basic Safe」を初披露。中小企業向けに設計した「Basic Safe」は、ラック自体がデータセンター同様の強靭性をもち、ホコリや水、湿度、高引火性ガスなどからデータを保護する。炎をあて続けても90分間は燃え上がらない耐火性能F90とセキュリティクラスWK2(破壊防御構造、耐久試験時間3-15分)、防塵防滴保護特性IP55を保持している。