KVMスイッチのATENジャパン(劉維賢代表)は、大手企業やデータセンター(DC)向けブランド「ALTUSEN」の事業展開に注力している。遠隔地から電源のオン/オフができる「インテリジェントPDU」や、電力消費をモニタリングする「エコPDU」など製品のポートフォリオを拡充し、「ALTUSEN」ビジネスの拡大に取り組んでいく。

辻智之
取締役
営業本部長
 PDUとは、DCや企業のサーバールームで、UPSなどの電源装置からラック内のサーバーに配電する電源タップだ。このところ、東日本大震災による電力供給不足やDCの分散化によって、大手企業やDCでは、エネルギー管理や遠隔地からの機器を管理する機能をもつPDUに対するニーズが増えつつある。こうした状況の下、もともとSMB(中堅・中小企業)に強いATENジャパンは、大企業向けの「ALTUSEN」事業を成長が図ることができる分野と認識して、ビジネスの拡大に拍車をかけている。

 ATENジャパンで営業本部長を務める辻智之取締役は、「震災の後、当社のPDU製品への問い合わせが、震災前に比べて2・3倍の水準で増加した」と、ビジネス面で需要拡大に手応えを感じている。同社は以前から、遠隔地からの電源オン/オフができる「インテリジェントPDU」を展開しているが、年内をめどに、エネルギー管理ができる「エコPDU」を新たにラインアップに追加する。「エコPDU」は、電力消費をモニタリングし、エネルギー効率の向上を目指す。大手企業やDCの節電ニーズに対応しているものだ。

 辻取締役は、「『ALTUSEN』事業の強化を一つの柱として、向こう2~3年で、30%の売上拡大を目指す」としている。(ゼンフ ミシャ)