通信サービス大手のニフティ(今村隆社長)が展開するパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」のビジネスパートナーが100社規模に拡大している。ここ1年ほどの間にSIerやISV(業務アプリ開発ベンダー)をはじめとするビジネスパートナーを拡充する戦略を推し進めてきた。直近のエンドユーザー数は1000社規模に増えており、パートナー施策がシェア伸長に貢献している。

実宝康人部長
 「ニフティクラウド」事業では、SCSKやDTS、兼松エレクトロニクスなど100社ほどのビジネスパートナーを獲得。うち約7割は販売やSIを担うSIer系が占め、約3割は主に業務アプリケーション開発を担うISV系が占める。ニフティがクラウド基盤を提供し、ISVが業務アプリを乗せ、SIerがSIや販売を担うエコシステム(生態系)が回り始めている。

 「ニフティクラウド」のビジネスパートナー制度を本格的に始めたのは2011年4月からで、「ここ1年近くでパートナーを通じた営業力や業務アプリケーションサービスの多様性が大幅に進展した」(実宝康人・クラウドパートナービジネス部長)。こうしたパートナー施策が大きく貢献するかたちで、ユーザー数は直近で1000社を超えている。「ニフティクラウド」のサービスを開始した直後の2010年は、ネット系のサービス事業者がユーザーの多くを占めたが、パートナービジネスが立ち上がり始めた2011年には、一般企業ユーザーの情報共有や営業支援などフロントエンド系の商談が活発化した。

 また、BCP(事業継続計画)や省エネの観点から「自社で設置している基幹系システムのクラウド化ニーズが着実に増加している」(実宝部長)。SI案件が生まれやすい基幹系システムのクラウド化は、パートナーにとっても大きなビジネスチャンスとなりそうだ。ニフティでは「ニフティクラウド」関連売上高を、2014年3月期をめどに2011年度見込みのおよそ3倍に相当する100億円を目標に掲げ、ビジネス拡大に力を入れている。(安藤章司)