ITホールディングス(ITHD、岡本晋社長)は、5月11日、中期経営計画の一環としてグループ事業会社のTISとインテックを軸に再編する方向で準備を進めていることを明らかにした。ITHDの約50社のグループ会社のうち、TISとインテックは2大事業会社のポジションにあって、2012年3月期の連結売上高では、2社だけで全体の7割あまりを占める。両社を統合的に再編することで、「重複部門を減らし、効率化を進める」(岡本社長)ことで競争力を高め、収益力の拡大につなげる考えだ。

 2008年4月、TISとインテックの両グループが経営統合してITHDが発足した当時は、事業会社の独自性を生かすことで多角的なビジネスが展開できるとしていた。だが、成熟度を増す国内の市場環境が厳しいことを受けて、複数の“岳”や“峰”から構成する「八ヶ岳」方式の経営から、中核事業会社を一つに集約して求心力を高める「as One Company」方式にシフトしたほうが得策と判断した。求心力の中心になるのは、TISとインテックを再編した新会社または新体制ということになる。

 インテックは2014年1月に創業50周年を迎えることから、「それまではインテックの社名を残したい」(関係者)との意見が根強いといわれ、再編はインテックの50周年記念以降のタイミングになるとの見方が有力だ。

ITホールディングスの岡本晋社長

 ITHDは、今年度(2013年3月期)から2015年3月期までの中期経営計画を5月10日付けで発表。岡本社長が早期の再編に意欲を示していることから、再編時期をインテック50周年の2014年1月から中期経営計画が終了する15年3月までの間にする方向で検討を進めているとみられる。(安藤章司)

(5月11日 20:52 更新いたしました)