NEC(遠藤信博社長)は、製造業の設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアの機能をクラウドサービスとして提供する「Obbligato for SaaS」を発表した。10月に「製品構成(BOM)管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」の三つの基本サービスを提供する予定。

 採番や設計変更などの業務プロセスを標準定義し、利用者が個別にカスタマイズすることなく利用できるPLMクラウドサービス。マルチテナントアーキテクチャを採用している。部品や図面を管理するための項目名(属性)、承認ステータス、アクセス権など、業務運用のための基本環境はパラメータで設定できる。画面上の属性の表示/非表示や並び替えなども、利用者ごとに自由に設定できる。

 企業の設計部門は、約2週間という短期間でサービスの利用を開始できる。自前でシステムを構築・運用する場合と比べて、10ユーザ利用の場合で初期費用を約90%、5年間の運用コストを約40%削減する。

 価格は、初期費用が50万円(税別、10ユーザー)から、月額が30万円(税別、10ユーザー)から。今後3年間で200社への提供を目指す。「原価管理」や「含有化学物質管理」などのサービス強化や海外展開を予定している。

 また7月1日には、グローバルの商品企画情報をデータベース化し、共通部分を設計に迅速に反映する商品企画支援機能(企画BOMソリューション)をもつPLMソフトウェア「Obbligato Ⅲ R2.1」を発売する。マイクロソフトのSharePoint Server 2010などのエンタープライズサーチ機能と連携することで、ファイルサーバーや他システムの情報と「Obbligato Ⅲ R2.1」に登録されている設計情報や部品情報などを一括して検索・閲覧できる。

 NECは、これまで「Obbligatoシリーズ」を国内の約700社以上の製造業に納入し、国内トップシェア(テクノシステムリサーチ調べ)の実績を有する。(信澤健太)