日立製作所(中西宏明社長)は、ブレード型サーバーの新機種「Blade Symphony BS500」を発売した。既存のブレードサーバー製品である中堅規模システム向けの「BS320」と、大規模向けの「BS2000」の中間に位置する仕様にした。主な用途はクラウドの基盤としており、仮想化ソフトとの連携や、データセンター(DC)での設置を想定した設計と機能を盛り込んだ。

 「BS500」は、サーバーを格納するエンクロージャが6Uのサイズで、最大でサーバーを8個、スイッチモジュールと電源モジュールを4個、マネジメントモジュールを2個搭載することが可能だ。エンクロージャに差し込むサーバーは、「インテル Xeon プロセッサー E5-2600」を採用し、最大512MBのメモリを搭載できる。仮想化ソフトとの連携を強め、日立の「Virtuge」ほか、ヴイエムウェアと日本マイクロソフトの仮想化ソフトに対応し、Linux KVMもサポートした。

 また、ユーザーとパートナーが容易に導入・運用できるような工夫も施した。導入では、パソコンで作成した設定ファイルを、USBメモリに格納してサーバーにコピーすることなどが可能で、短時間で稼働を開始することができる。また、障害が発生した際には管理ツールで知らせるほか、きょう体内に搭載されているLEDライトが障害が発生した場所で点灯するので、迅速に復旧作業を行うことができる。プロセッサ以外の部品は、工具を使わずに交換もできる。田村卓嗣・情報・通信システム社PFビジネス本部サーバビジネス推進部部長は、「クラウド基盤や仮想システムを構築したいと考えているユーザー企業から、(既存の機種では)メモリの容量やLANポートが不足している、またはスペックが高すぎるという声があり、その不満を解消する最適な機種がなかった」と新機種の製品化に至った経緯を説明する。(木村剛士)