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クリーク・アンド・リバー社、慧科教育と提携して中国のIT技術者を日本に紹介
2012/07/30 14:38
慧科教育は、中国でIT技術者の人材育成・派遣事業を展開し、理工系大学の上位100校、約10万人の学生・留学生やIT技術者のネットワークをもつ。特定の企業で就労するのに必要なスキルをカリキュラム化し、大学・大学院と連携して設けた研修施設で選抜した学生を育成している。
業務提携の領域は人材紹介事業・実務研修ラボ事業・特定派遣事業・オフショア開発事業で、日本国内のIT技術者の慢性的不足に対して、中国の高い技術力をもつIT技術者を安定的に供給する。
人材紹介事業では、慧科教育がIT技術者を日本企業向けに紹介。日本のIT企業に就職意欲をもつIT技術者約5000人のうち、500人がすでに日本語を習得しているという。IT技術者は北京大学・清華大学など中国の一流大学・大学院出身で、企業はウェブ上での面接などから、自社の求める技術要件を満たしたIT技術者を採用することができる。
実務研修ラボ事業では、企業専用のカリキュラムを導入し、選抜した学生を育成する。企業は自社の業務に必要なスキルを習得した即戦力の学生を採用することができる。実際に、レノボが2010年から北京航空航天大学の約140名を対象に活用し、約70名を採用した実績がある。クリーク・アンド・リバー社人材紹介推進グループの野村博幸氏は、「実務研修ラボは他に例のない事業。海外企業はIT技術者不足を解消するために、中国人を積極的に採用している。日本企業も実務研修ラボを活用してほしい」とアピールした。
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