IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、8月8日、2011年の国内IT市場実績と16年までの予測を、6月4日に公表した数値から修正して発表した。世界のIT市場にも言及している。

 11年の国内IT市場規模は、前年比0.9%減の13兆1665億円だった。12年は、復興財政支出や金融緩和、エコカー補助金などによって景気が浮揚し、国内IT市場規模は前年比2.3%増の13兆4691億円。11~16年の年間平均成長率は0.7%で、16年の市場規模は13兆6463億円と予測する。16年にかけてハードウェア市場は縮小し、ITサービス、パッケージソフトウェア、タブレット端末、電子書籍リーダー、エンタープライズストレージ、スマートフォンの各市場が国内IT市場全体の拡大をリードするとした。

 国内IT市場に通信サービス市場を加えた国内ICT市場は、11年が前年比0.7%減の24兆5656億円だった。12年は、前年比1.3%増の24兆8874億円と予測。11~16年の年間平均成長率は0.3%で、16年の市場規模は24兆9410億円とした。通信サービス市場は、固定網・移動体ともにデータ通信サービス市場は拡大するが、音声サービス市場が縮小する影響で、市場全体としては16年に向けて縮小する。

 世界のIT市場は、12年が前年比6.5%増の約2兆230億USドル。スマートフォン、タブレット端末、電子書籍リーダー、ストレージ、ソフトウェアが好調に推移する。先進国では、PC、サーバー、ITサービスの成長が落ち込むが、新OSのWindows 8が市場を活性化する。地域別では、日本を除くアジア・パシフィック地域での成長が最も大きく、12年の成長率を11.4%と予測した。中国は12年のIT市場規模が約1700億USドルになり、日本を追い抜くとした。

 ITスペンディング/ソフトウェア&セキュリティグループの和田英穂ディレクターは、「IDCが提唱する『第三のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ソーシャル、ビッグデータ)』が今後の市場拡大をけん引する。とくにビッグデータが新たな価値を生み出すだろう。ITベンダーには、この新しい技術の活用に向けて、旧来の発想を超えたアイデアが求められる」とした。(真鍋武)

和田英穂ディレクター