SAPジャパン(安斎富太郎社長)は、8月29日、2012年上半期の進捗状況と今後の戦略を説明する会見を開催した。

 上半期の国内の売り上げは、前年同期比23%増の3億6000万ユーロだった。ソフトウェア関連の売り上げは20%増の3億1500万ユーロで、売り上げの大半を占めた。「SAPジャパンは6四半期連続で2ケタ成長している」(安斎社長)という。パートナービジネスは、前年同期に比べ47%増えた。

 モバイル事業は、金融、製造業向けが好調で、売り上げは前年同期の5.3倍に伸びた。今年4月に本格的に参入したデータベース(DB)事業は、前年同期比74%増の成長となった。関係データベース管理システム(RDBMS)の「Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE)」「Sybase IQ」の提供でビジネスチャンスが増加。グローバルでの売り上げの8%を占めるインメモリソフト「SAP HANA」も貢献した。サービス事業は、ソフトウェアのメンテナンスとサポートの「SAP MaxAttention」や、ソフトウェアライセンスに導入/教育サービスを付加したパッケージ製品「SAP Rapid Deployment Solutions」などによって28%伸びた。

 下半期は、「SAP HANA」上でERP(統合基幹業務システム)を稼働するソリューションを年明けにも発表する予定。「SAP HANA」に対応したアプリケーションを開発する企業の支援も行う。また、クラウドビジネスを本格的に展開し、「SAP HANA」をベースにしたPaaSを提供する。さらに、スマートシティプロジェクトやパートナー施策も充実させる。

 安斎社長は、「SAPの12年度上半期のグローバルでの売り上げは、前年同期比15%増の72億7000万ユーロだった。第2四半期のソフトウェア関連の売り上げは、初めて10億ユーロを超えた。SAPは、2015年までにグローバルでの売り上げを200億ユーロにして、ユーザーを10億人にする目標を立てている。クラウド事業での売り上げは、そのうち10%の20億ユーロにする」と、改めてグローバルでSAPの目指すところを語った。(真鍋武)

安斎富太郎社長