フルノシステムズ(妹尾行雄社長)は、クラウドに対応した統合型無線LAN管理ソフト「UNIFAS」の提供を今年5月に開始した。ユーザー企業内のサーバーに導入してきた従来の提供形態に加え、クラウドサービスを提供するデータセンター(DC)事業者などのシステムにも対応。データセンターがクラウドサービスの一環として無線LAN管理を提供できるようになった。

 「UNIFAS」は、同社が提供しているアクセスポイント「ACERA」をキャンパスに設置した大学や企業などに対して提供している無線LAN管理ソフト。「UNIFAS」を搭載した1台のサーバーで最大1000台の「ACERA」を管理し、複数拠点に設置した「ACERA」を一括で集中管理できることを強みとしている。外資系メーカーなど他社の製品は、コントローラなどハードウェアを使って無線LANを管理する傾向があり、企業で新しく無線LANを管理することを求められる支社・支店が出てきた場合、コントローラを設置しなければならず、コストがかかっていた。

 これまでの「UNIFAS」についても、コントローラの設置までは求められないにしても、「UNIFAS」を新規に導入するユーザー企業や大学は、管理用サーバーを設置する必要があり、多少のコストがかかっていた。これをクラウドサービスで提供するシステムに対応することによって、ユーザー企業や大学はサーバーを設置しなくても、DC事業者などを通じて無線LAN管理を実現することができるだけでなく、迅速な導入が可能になった。ハードウェアの初期投資を要するという問題も解決できるようになる。

 発売に先立って、静岡大学がクラウド対応の「UNIFAS」を導入。静岡大学では、ITインフラの基本的な戦略としてクラウドの全面適用を進めており、そのなかの必須ツールとして無線LANに着目して採用することになった。

「教育ITソリューションEXPO」で披露したクラウド対応の「UNIFAS」

 クラウドに対応した「UNIFAS」の販売目標として、フルノシステムズでは提供開始後1年間で100セットを見込んでいる。なお、5月15日から17日の3日間にわたって開催された教育関連製品・サービスの総合展示会「教育ITソリューショEXPO」で今回のサービスを披露し、多くの来場者が興味を示した。(佐相彰彦)