日本IBM(マーティン・イェッター社長)は、企業のビジネスインテリジェンス(BI)基盤を提供するソフトウェア製品の最新版「IBM Cognos Business Intelligence V10.2.1」を、6月12日に発売した。

 最新版では、BIを活用する顧客からの要望にもとづき、分析対象データの量や種類の爆発的な増加や、多様化する分析結果表示・表現のニーズへの対応強化、そして処理迅速化のためのパフォーマンスの強化など、新たな機能の追加や拡張を実施した。

 ビッグデータの活用については、Hadoop上にある多様で膨大なデータや、ストリーム・コンピューティングによるリアルタイム・データとの連携を実現。IBMのHadoop基盤を構築するソフトウェア製品「IBM InfoSphere BigInsights」「Cloudera」「Houstonworks」「Amazon Elastic MapReduce」など、主要なHadoop基盤との連携を実現したことで、分析対象データを大幅に増やし、多様で深い洞察を生み出す。

 ユーザーの多様化する要望を実現する機能「RAVE(Rapidly Adaptive Visualization Engine)」は、IBMのもつ先進的な視覚化のテクノロジの知見や経験を集結したエンジンで、ビッグデータを可視化し、より視覚的に表現する。また、「VizJSON(visualization JavaScript Object Notation)」に対応し、あらかじめ登録されているグラフ表記に加え、ユーザーによる新規のグラフやグラフ属性の柔軟な追加やカスタマイズができる。

 インメモリDB上のデータを分析のために呼び出して構成する機能「Dynamic Cube」を拡張し、メモリ使用効率の最適化などによる処理の高速化を実現。とくに、IBMのハイブリッド・データベース基盤ソフトウェア「IBM DB2」の最新版(V10.5)が搭載する高速データ分析処理機能「BLUアクセラレーター」と連携し、分析のためのデータ読込み速度・応答時間を大幅に高速化した。

 オフラインでも利用できるレポート機能「Activeレポート」の構造や圧縮技術の改良によって、従来の10倍のデータを用いたレポートが作成できるようになり、また、モバイル端末から読み込むレポートの表示速度向上を実現している。

 価格は、100人のWeb/モバイルレポート参照ユーザーのライセンス使用料金で1526万3535円。