ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム(ASPIC、河合輝欣会長)は、9月9・10日の2日間、クラウドに関する市場トレンドや最新の導入事例などを紹介する「ASPICクラウドフォーラム2013」を都内で開催した。また、これに合わせて、9日にはすぐれたクラウド関連サービスやインフラを表彰する「第7回ASP・SaaSクラウドアワード2013」で、36社を表彰した。

 ASPICは、クラウドサービスの普及・啓発や市場創出に取り組むNPOで、フォーラムやアワードは、その中心事業の一つ。開会にあたって河合会長は、「安倍政権もITを経済成長の起爆剤と位置づけ、クラウドはその中核を担うはずだ。東京オリンピックの開催も決まり、インフラ整備にクラウドで新しいソリューションを提供するチャンスにもなる」と話し、ビジネスチャンスの拡大に向け、ASPICの活動をより活発にする方針を示した。

ASPICの河合輝欣会長

 特別講演では、総務省の吉田靖政策統括官が登壇。8月に発表した平成26年度予算の概算要求に沿って、IT関連施策の展望を解説した。ビッグデータ、オープンデータの利活用やICTによる被災地復興、教育分野でのICT活用、サイバーセキュリティの強化などを進める方針だ。

 さらに、国内ICT産業の国際競争力強化に向けた取り組みに言及。「日本のICT産業はガラパゴス化しているといわれるが、これまでの独自技術開発のすべてがよくなかったのかといえば、そうではない。それを世界に売り出していくための戦略が不足していた。総務省や中央省庁だけでなく、産業界と一体になって戦略を構築していきたい」と参加者に協力を呼びかけた。

総務省の吉田靖政策統括官

 特別講演の後は、「第7回ASP・SaaSクラウドアワード2013」の受賞者発表と表彰式に移った。今年の受賞者は、4部門・36社。各部門のグランプリ受賞企業と受賞サービス名は次のとおり。
ASP・SaaS部門――NTTデータ「『BeSTA』を利用した地銀・第二地銀向けASP共同利用型センター」
PaaS・IaaS部門――日立製作所「プラットフォームリソース提供サービス」
データセンター部門――NTTコミュニケーションズ「東京第6データセンター」
ユーザ部門――ヒロウン「NEXLINK」
(本多和幸)

各社の代表者に河合会長から表彰状が手渡された