アクロニス・ジャパン(村上督代表取締役)では、モバイルファイル管理ソフト「mobilEcho」が好調だ。スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを活用する企業が多くなるにつれて、引き合いが増えている。セキュアな環境でモバイル端末による社内サーバーへのアクセスを実現する製品・サービスが少ないことから、新規顧客を開拓できる製品として販社の評価も高い。

古舘與章
リージョナル
プロダクト
マネージャ
 「mobilEcho」は、企業のモバイルユーザー向けに開発した同社初のモバイルファイル管理ソフトで、モバイル端末を利用する社員がセキュアな環境で簡単に社内のファイルサーバーやNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)にアクセスできるだけでなく、ユーザー企業のIT管理者が簡単に管理・制限できることを売りにしている。モバイルユーザーの端末へのファイルコピーと同期するほか、デバイスからのファイルのメール送信や印刷、転送時やファイル保管時の暗号化、Active Directoryとの統合、連携アプリのホワイトリスト/ブラックリスト化、PDF注釈などの機能を備える。

 今年4月に提供を開始して5か月ほどが経過した段階で、「タブレット端末の導入が増えつつある金融機関がトライアルで導入するケースが出てきている」(古舘與章リージョナルプロダクトマネージャ)という。また、現場でタブレット端末を利用する、製造業や流通業などからの引き合いが多くなってきており、「当社にとって新しい市場を開拓できる製品」と捉えている。なお、欧米市場では金融機関を中心にすでに数百社をユーザーとして獲得している。

 販社については、ダイワボウ情報システムとソフトバンクBBの2社を確保しており、全国網で拡販する体制を整備済み。「Active Directoryと組み合わせてユーザー企業に対してより強固でセキュアな環境を提案するケースも出ており、販売パートナーにとってもメリットの高い製品になる」と断言する。

 この製品は、オンプレミス型のシステムで稼働することも強みだ。「ユーザー企業は、クラウドの環境で重要なデータを保存することを嫌う傾向がある。加えて、重要なデータは長期間保存するので、クラウドサービスを導入するよりも社内システムのほうがコスト面でも有利」としている。主力のバックアップ製品との連携も視野に入れており、今後はデータの安全性をさらに高めていくという。(佐相彰彦)