NEC(遠藤信博社長)は、東京・秋葉原のプラットフォーム製品のショールーム、クラサバ市場秋葉原店で、ファイルサーバーソリューションやセキュリティ、運用管理ツールなどのミドルソフトを軸にした新たな展示フロア「さーば・そふとぎゃらりー みどるの森」を、1月25日までの期間限定でオープンしている。

ミドルソフトを前面に押し出した展示は初の試み

 クラサバ市場といえば、PCなどの端末やサーバーなど、ハードウェアを中心としたショールームの色彩が濃かったが、今回初めてミドルソフトを前面に押し出し、デモを通してそのメリットを体感できる展示を試みた。企画を担当したNECソリューションプラットフォーム統括本部マーケティングコミュニケーショングループの古江直紀主任は、「ハードをみられる場所はあっても、ソフトを体感できる場所はなかなかない。そうした現状に対する問題提起でもある」と説明する。

 デモ端末は、展示スペースを有効活用するためにシンクライアントシステムを設置し、2台の仮想サーバーのなかに12台の仮想PCを用意した。さらにネットワークについては、メイン回線に障害が発生した際、バックアップ回線に自動で切り替え、通信を維持するデモも用意。「途切れない通信」を提案している。

シンクライアントでミドルソフト製品を体感

 展示する製品群は、NECのストレージ「iStorage」とレプリケーションソフトを組み合わせた遠隔バックアップシステムや、セキュリティ対策ソフトの「InfoCage」シリーズ、物理環境と仮想環境の一元管理を実現する「WebSAM SigmaSystemCenter」、人気の高い高可用性ソフト「CLUSTERPRO」など。

 さらに、マカフィーのレガシーOS用セキュリティ対策ソフト「Embedded Control」、トレンドマイクロのSaaS型ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス」など、他ベンダーの製品も用意。中島泰宏店長(NECソリューションプラットフォーム統括本部シニアエキスパート)は、「とくに『Embedded Control』などは、サポート終了後もやむを得ずWindows XPを使い続けなければならないユーザーの注目度が高い印象だ」と話す。

 こうした展示製品の選定にあたっては、「ソフトやミドルの事業部とも連携し、中小規模のエンドユーザーやパートナー向けの製品に絞って、こちらが売りたいものよりも、お客様が必要としている製品という観点でセレクトした」(古江主任)。その効果もあってか、集客は非常に好調だという。首都圏の販売パートナーやエンドユーザー、SIerの技術者らを中心に、多くの来場者で賑わっている。

 中島店長は、「年が明けて、神田明神にお参りした方がふらっと寄ってくださることも多い。気軽にご来場いただければ」と話し、予約なしの来場も歓迎している。(本多和幸)

クラサバ市場秋葉原店のスタッフ。左から、中島店長、NECのパートナー企業であるPCテクノロジーの泊正美氏、デモシステムの構築などを担当した国際ソフトウェアの大塚真司氏、古江主任