2005年6月にオープンしたNECの展示・デモ施設「クラサバ市場」秋葉原店。クライアント端末とサーバーのショールームは、12年6月に7周年を迎える。それを記念して開催しているのが「7th ANNIVERSARY クラサバ市場・秋葉原店祭り」。“ラッキーセブン”に仕掛けたイベントを取材した。

 「クラサバ市場」秋葉原店は、パソコンやシンクライアントなどのクライアント端末とx86サーバー、それらを活用したITソリューションを展示するショールームだ。東京・秋葉原の小さなビルのなかにあり、ショールームというよりも、親近感のある店舗といった印象。ユーザー企業の情報システム担当者と、ITベンダーの営業担当者・技術者を対象に、1階は展示スペース、2階がデモンストレーションルーム、4階が10席ほどのセミナー室という構成だ。

 「7th ANNIVERSARY クラサバ市場・秋葉原店祭り」は、7周年を記念した特別イベントで、1月21日まで開催している。最新ハードウェアの展示のほか、新機能を搭載したミドルウェアのデモンストレーション、テーマごとに用意した無料セミナーを七つ設けるなど、特別なメニューを用意している。

 1階には、昨年12月26日に出荷を始めたウェラブルコンピュータ「TeleScouter(テレスカウター)」を展示。コンピュータを搭載した専用メガネをかけると、映像を眼鏡のレンズに映し出すユニークなコンセプトの機器だ。

1階のウェラブルコンピュータ「TeleScouter」

 また、最新のハードウェアとしてx86サーバー「Express5800シリーズ」で、室温40度でも安定稼働(一般的なx86サーバーの室温保証は35度)するモデルなどを展示。サーバーの内部を見られるように工夫して展示し、空気がスムーズに流れる独自設計によって、「室温40度での安定稼働が実現している様子が目で分かるようにしている」(遠藤正仁クラサバ市場秋葉原店店長、プラットフォームマーケティング戦略本部マネージャー)。

1階に展示したx86サーバー群。NECのこだわりがひと目でわかるよう工夫している

 一方、2階のデモルームには、障害対策などに役立つクラスタリングソフト「CLUSTERPRO」の新機能を体感できるデモンストレーション環境を整備した。情報システムを常時監視し、障害が起きそうな不穏な動きを検知して、ほかの最適なサーバーに処理を自動的に切り替える「スマートフェイルオーバ」機能を披露している。「12年1月上旬の段階でこの機能のデモ環境を整備しているのは『クラサバ市場』秋葉原店だけ」(古江直紀プラットフォームマーケティング戦略本部主任)という。

3階には「CLUSTERPRO」の新機能「スマートフェイルオーバ」のデモ環境を用意

 4階のセミナー室では、七つのテーマごとに用意した個別セミナーを開催。予約制だが、来場者がテーマと時間を設定すれば、その時間に応じたセミナーを受けられるようになっている。テーマは、(1)「CLUSTERPRO」の新機能(2)ftサーバーを使った高可用性システム(3)ブレードサーバーを活用した仮想環境(4)仮想PC型シンクライアント(5)ワークステーションを使ったリモートグラフィックソリューション(6)災害対策ソリューション(7)「TeleScouter」――。

 遠藤店長は、「一般的なショールームに比べて、柔軟に対応できるのが当店の特徴。情報システム担当者だけでなく、ITベンダーの方々も多くご来場いただいている。ユーザー企業に提案する前に、『実機に触れたい』『わからないことがあるので相談したい』など、要望があれば、当店を活用してもらいたい」と説明。ITベンダーの来場を心待ちにしている。(木村剛士)

「クラサバ市場」秋葉原店のスタッフ。中央がNECの遠藤正仁店長、右が古江直紀氏、左がNECのパートナー企業であるPCテクノロジーの泊正美氏