日立ソリューションズ(佐久間嘉一郎社長)は、4月22日、指静脈認証システム「静紋 J300」が、NTTコムウェア(海野忍社長)の社内システム用端末のクラウドサービス化で生体認証装置として採用され、2月17日に稼働を開始したと発表した。NTTコムウェアは、このクラウドサービス化を3か月で実現した。

 NTTコムウェアは、IT統制要求の高まりから、社内で作業する業務委託先協働者の本人確認を確実に実施するために、2010年11月に生体認証を利用した「協働者セキュリティマネジメントシステム」を導入。このシステムにWindows XP端末と指紋認証装置を利用していたが、社内クラウドサービスの利用拡大方針に従い、4月のWindows XPのサポート終了を前にサービス移行を完了した。

 クラウドサービスで提供するシンクライアント環境だと、生体認証装置などの特殊な周辺機器の利用が困難な場合があるが、NTTコムウェアはNComputing社の「L300」シンクライアント端末に「静紋 J300」を組み合わせることで移行を実現。各種APIを利用できる「静紋ソフトウェア開発キット」の活用と、既存の生体認証アプリケーションの再利用によって、最大で1000人が利用するシステムの全面移行を、企画からサービス提供まで3か月という短期間で行った。

 今後、NTTコムウェアは、排熱式データセンターのICT環境からこのサービスを提供することで、さらにコストの削減を図る。また、グループ会社での利用や、社内での運用ノウハウを生かして、クラウドサービスとして提供する生体認証ソリューションの提案を進めていく予定。

 日立ソリューションズは、指静脈認証とシンクライアントを組み合わせたハイブリッドインテグレーションを提供することで、指静脈認証の活用範囲の拡大に向けて、高いセキュリティと業務効率の向上、顧客のサービスの向上を実現する技術の開発と製品やサービスの拡充を図る。