代表取締役
同社のこうした取り組みは、ER(エンプロイー・リレーションズ)の考え方にもとづくもので、社員に向けてキャリアパスやワークライフバランスの重要性をしっかり説いていくことで、職場の活性化につなげる。PR(パブリック・リレーションズ)やIR(インベスター・リレーションズ)は、広く社会や株主に対して、自社の活動を知ってもらうことで、結果的にビジネスをより円滑に進めるものだが、「社内に向けての広報活動であるERも、欠かせない要素だ」(湯浅代表取締役)と考えている。こうしたER活動によって、「日本一モチベーションの高い会社」になることを目標に掲げる。
プレスクは、医療やコンテンツ配信サービスなどの分野に強みをもつSIerで、医療では富士通グループの医療業界向けパッケージソフト「HOPE」シリーズの実装を手がけるほか、コンテンツ配信分野ではスマートフォン向け配信システムの構築でも実績を積んできた。また、大手製造業の企業年金システムの改修など、「大手ITベンダーや大手メーカーなど優良顧客の開拓に努めてきた」ことで、今年度(2014年8月期)の売り上げは前年度比1.5倍に伸びる見通しだ。
人材の確保と定着は「経営の根幹に関わる重要な課題」(湯浅代表取締役)として、東京都の雇用環境整備事業を活用。キャリアパスやワークライフバランスを保つ職場環境の整備に力を入れる。この取り組みによって、社員・スタッフの満足度やモチベーションの向上をビジネスの拡大につなげる好循環をつくりだしていく考えだ。(安藤章司)