業務の利便性を考慮するとUSBメモリの使用を禁止したくないが、情報漏えいやウイルス感染などの懸念から、万全なセキュリティ対策を求めたい。また、多くのUSBメモリを管理しきれるのかどうかが心配。このような課題の解決に応えるのが、イーディーコントライブ(尾上昌隆社長)の「Traventy 3」だ。高速転送のUSB3.0規格やハードウェア暗号化などに対応したセキュリティUSBメモリである。量販店での取り扱いはなく、直販またはパートナー経由での提供となるが、管理のしやすさと高いセキュリティ機能が支持され、製造業や公共機関などを中心に、シリーズは8年間で約3000社の導入実績をもつ。

岩月務
執行役員
 Traventy 3の最大の特徴は、特許出願中のログ管理機能にある。Traventy 3の操作ログが1万回分までUSB側に保存され、そのログはサーバー側への自動転送を設定できる。紛失しても、ネットワークに接続された時点で所在を把握でき、同時に初期化を実行することも可能だ。起動時にログ取得のメッセージを画面に表示できるので、ユーザーへの注意喚起にも役立つ。

 利用に関するポリシーでは、パスワード設定や利用領域制限、利用可能なPCの制限など、細かに設定ができる。ポリシーの設定に関しては、管理者がネットワーク経由で集中管理できるので、わざわざユーザーの席に行って設定するといった作業は不要になる。簡易初期化に対応しているため、ポリシー設定時にUSBメモリ内のデータに影響を与えることはない。

 ウイルス対策には、トレンドマイクロのUSBメモリ専用ウイルス検知ソフトウェア「Trend Micro USB Security 2.1」(以下、TMUSB2.1)を搭載。最新パターンファイルは、Traventy 3の起動時にインターネット経由で自動的にアップデートされる。購入価格に1年分のTMUSB2.1ライセンスが含まれており、2年目以降に関しては自動更新を設定することも可能。更新忘れによるリスクを避けることができる。

 また、コピーガード機能のリリースを8月に予定しており、既存のTraventy 3ユーザーにも無償で提供する。コピーガード機能では、USBメモリ内のデータ流出や不正コピーなどを防ぐために、社内では書き出しができるが、社外ではUSBメモリからPCへのコピー不可といった設定を可能にする。社外でのコピーを禁止した場合でも、USBメモリ内では閲覧と編集ができるので、作業の妨げにはならない。さらにUSBから開いたファイルに対しては、画面キャプチャを禁止することもできる。

 コピーガード機能に関しては、教育機関からの問い合わせが多いという。「学校の先生はUSBメモリを持ち帰って自宅で作業することが多い。自宅PCまでは管理しきれないので、コピーガード機能が必要とされている」とイーディーコントライブの岩月務・執行役員リスクマネジメント事業部事業部長は語る。さらに今後はUSBメモリの使用を禁止している金融機関や医療機関などにも、Traventy 3を提案していく考えだ。(畔上文昭)