富士ゼロックス(山本忠人社長)は、「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」の提供を開始した。製造業のデザイン・設計業務などを対象に、PCモニタ、大型ディスプレイ、プロジェクター、プリンタから出力した紙などの色の見え方を統一し、プロダクトデザインの効率化を支援するサービスで、年間1000商談、40億円の売り上げを目指す。

酒井典子
チーム長
 近年、製造業のプロダクトデザインの現場では、業務のデジタル化が進んだことによって、同じ画像データであっても、それを表示する機器が異なったり、またプリント出力したりすると、色の見え方が異なるケースが多くなっている。これが意思決定の阻害要因になるなど、課題が顕在化している。

 デバイス開発本部イメージングプラットフォーム開発部の酒井典子チーム長は、「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」開発の背景を、「複合機のお客様からは、『印刷物とモニタの色が合わない』という相談を受けていたが、ハードに依存せずに統一したカラーマネジメントができるソリューションやサービスはなかった。大型ディスプレイから印刷物まで、どんな表示方法でも色の見え方を統一する技術・サービスが求められていた」 と説明する。

 「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」は、富士ゼロックスが開発した「トータルカラーマネジメント技術」をベースにしている。これは、非線形変換によって、異なる機器で表示する色を統一した色味に補正する独自技術だ。同社デザイン部門の実証実験では、従来半日かかっていた色調整が一回の作業で終了し、さらにモックアップ作成費用が5割削減できたという。

 サービス自体は、技術認定制度「Fuji Xerox Color Management Professional」を取得したSEが担当。社内の400人の技術者が、順次サービスに対応していく。販路は、当面は富士ゼロックスとグループの販売会社が全国をカバーする。

 なお、インクジェットプリンタについてはマルチベンダーで対応するが、レーザー複合機は富士ゼロックス製品の導入が前提となる。(本多和幸)