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NEC、水冷式などIAサーバー「Express5800シリーズ」7機種

2014/07/09 18:49

 NEC(遠藤信博社長)は、IAサーバー「Express5800シリーズ」で、最新CPU インテルXeonプロセッサ E3-1200v3製品ファミリーを採用した新製品7機種を、7月7日に発売した。

 新製品では、オフィスや店舗での静音稼動を実現する水冷式冷却ユニットを搭載し、安定稼動をサポートする防塵オプションが搭載できる水冷式スリムタワー型モデルを提供。水冷式スリムサーバー「Express5800/GT110g-S」は、NEC独自の水冷式冷却ユニットを採用し、きょう体内のファンを削減することで、「ささやき声程度」といわれる34dBの静音性を実現。排気によるホコリの巻き上げを低減した。

 塵埃(じんあい)の吸込みを防ぐ防塵フィルタや、フィルタの目詰まりを検知する目詰まり検出センサを搭載することができ、医療機関などクリーンな現場から、商業施設・オフィスなど人の出入りが多い場所まで、多様な環境下で安定稼動する。

 なお、今回、Microsoft Windows Server 2003のサポート終了に向けて、NECグループ各社が取り扱う移行サービスを集約し、メニュー化したポータルサイト「Windows情報ポータル」を立ち上げた。「Windows情報ポータル」では、製品・サービスを三つのカテゴリに分類し、ユーザーの保有するサーバーの用途別ニーズに対応する。

 業務ファイルの保存・共有する役割で、データやアクセス許可などの移行が必要になる「ファイルサーバー」、ユーザーやコンピュータのアカウント情報などを一元管理する役割で、ドメインの構成/設定情報などの移行が必要になる「ドメインサーバー」、業務・業種毎に必要な専門機能を提供する役割で、プログラムや専用データなどの移行が必要になる「アプリケーションサーバー」の三つのカテゴリで、スムーズな移行を支援する。

 あわせて、ファイルサーバーのデータ移行ソフトウェア「NEC Easy Data Migration for File Server(NEDAM)」を移行メニューに追加して発売する。「NEDAM」は、システム障害時に自動的にサーバーを切り替える高可用性ソフト「CLUSTERPRO」の技術を活用した「ファイルサーバー」のデータ移行ソフトウェアで、手動やコマンドによるデータ移行と比較して、最大2倍高速にデータ転送が可能。また、簡単な3ステップの設定で、サーバー稼働中でもデータ移行ができ、運用中の業務に影響を与えない。

 さらに、移行先OSとしてWindows Server 2012またはWindows Server 2012 R2を検討するユーザー向けに、OSのプリインストールと出張修理・パーツ保証・通報サービスを含む「5年標準サポートスペシャルモデル」として、「Express5800シリーズ」のラック型/タワー型4機種を発売する。

 税別価格は、1Wayエントリタワーサーバー「Express5800/GT110g」が9万6000円から、1Wayエントリ空冷式スリムサーバー「Express5800/GT110g-S」が12万9000円から、1Wayエントリ水冷式スリムサーバー「Express5800/GT110g-S(水冷)」が16万9000円から、1Wayタワーサーバー「Express5800/T110g-E」が19万6000円から、1Way空冷式スリムサーバー「Express5800/T110g-S」が17万6000円から、1Way水冷式スリムサーバー「Express5800/T110g-S(水冷)」が25万4000円から、1Wayラックサーバー「Express5800/R110g-1E」が22万1000円から、Express5800スペシャルモデル「Express5800/T110g-S」が44万4800円から、Windows Server 2003ファイルサーバー移行ソフトウェア「NEC Easy Data Migration for File Server」が9万2000円から。
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外部リンク

NEC=http://jpn.nec.com/