ATMを手がける日立オムロンターミナルソリューションズ(下條哲司社長)は、7月28日、インドの国営大手金融機関であるBank of Baroda(BOB)が、同社のATMを活用して、インドで初めてリサイクル(紙幣還流)運用を開始したと発表した。

 インドの金融機関で稼働するATMは、これまで出金専用のキャッシュディスペンサー(CD)が大半を占めていた。日立オムロンターミナルソリューションズは、2013年、BOBに対して、入金した紙幣を装置内部で還流し、出金用の紙幣として利用できる紙幣還流式ATMを100台納入。しかし、当時はBOBで稼働するATMの上位サーバーと勘定系システムがATMのリサイクル運用をサポートしていなかったので、紙幣を一括投入できる入金機として稼働していた。

 今回、日立オムロンターミナルソリューションズとBOBは、共同でシステムのアップグレードを実施し、ムンバイ市内の支店でATMのリサイクル運用を開始。これによって、BOBはATMに紙幣を装填・回収する頻度を減らして現金警送にかかるコストを削減したり、ATMに補充するための準備現金量を減らして資金の運用効率を向上したりできるようになった。(上海支局 真鍋武)